あなたはどういった理由で医療保険に入っていますか?
私はまだお金に関する知識がなかった若い頃に病気や怪我になったら心配だなと思って医療保険に入って何も考えず保険料を払い続けてきたのですが、保険の更新の時期が来たのを契機に改めて医療保険って入る必要があるのかどうかを考えてみました。
今回はどんな人が何のために医療保険に入るべきなのか?について説明します。
- 対象:医療保険への加入を検討しているが、入るべきかどうか迷っている人
- 得られること:医療保険に入るべきか、どのくらい入るべきか、どういった医療保険を選ぶべきかについての基本的な考え方がわかります。
私にとって医療保険に入ってたのは無駄だった
20年前に私が医療保険に入った理由は、「怪我や病気になったときに治療費が払えるか不安だったから」です。
実際に治療費の不安があったかというと全くありません。
20年間医療保険料を払い続けて、使ったのは一回病気で一週間ほど入院したときだけです。
当時保険会社から保険金がおりた事自体はありがたかったのですが、状態としては保険金が下りなくても治療費が払えなかったり生活ができなくなるような状態ではありませんでしたね。
20年間で払った保険金は60万円ほどで受け取った保険金は数万円でしたから、完全に赤字です。
保険というものは逆宝くじみたいなものなので別に赤字でも良いのですが、私の場合振り返ってみて医療保険は無駄だったなあと感じます。
医療保険に払ったお金があれば、それを使ってパーソナルトレーナー雇ってガチの筋トレをやって健康管理したほうがよっぽど費用対効果が高かったです。
医療保険が無駄だと思う理由
実際に私が20年間医療保険を支払って無駄だと総括したのは以下の理由です。
- 普通のサラリーマンで健康維持に気を使っていれば、そもそも大怪我や大病になることが多くない
- 医療技術が進歩しているので治療期間が長くなることが多くない
- 日本では健康保険で十分に医療費がカバーされていて、持ち出しの医療費はそこまで多くない
- 万が一、医療費がかかっても、支払える十分すぎるほどの資産があった
よく考えたら私は金融資産1億円以上と毎年数百万円の配当収入+ブログ収入もあるので、健康保険が使える限り医療費の支払いでお金がなくなるなんてことはほぼ想定できません。
よく考えればわかることですが、リスクに対応できるだけの資産があれば医療保険に入る必要なんてないのです。
医療保険は基本的に赤字になる商品ですから、資産形成の観点では極力入らないほうが良いに決まってますからね。
昔は「怪我や病気で働けなくなったらどうしよう?」という思いもありましたが、既に配当収入+ブログ収入で生活費は十分まかなえるくらいはあるので、そんな心配もありません。
どんな人がこれから医療保険に入ってメリットがあるか
私は医療保険を更新しませんでしたが、医療保険に入ってメリットがある場合もあります。
それは、怪我や病気になったときのリスクをヘッジするだけの資産を持っていない若い人です。
私が社会人になった1年目は奨学金の借金を数百万円背負って、手取り月収20万円以下でした。
寮費が安い会社の寮に入っていたとはいえ、生活はカツカツでした。
あの月収が安い頃に怪我や病気で入院し高額な医療費がかかってしまったら、ガチで生活が崩壊していたかもしれません。
20代前半の給料が安く資産もまだ作れていない場合は、医療保険以外に怪我や病気で入院した場合の医療費をヘッジする手段がありません。
若いので病気になりにくいとはいえ、なってしまった場合の生活へのインパクトは大きいです。
この低収入で資産がまったくない時代のリスクヘッジとしては、医療保険は有効でした。
このことから医療保険は以下のように入るのがおすすめです。
- 給料が低く資産も持っていない若い人が
- 月々の掛金ができるだけ安い1,000円台の掛け捨ての医療保険をオプションつけずに入って、ある程度資産が貯まったら解約する
選ぶべき保険は、高額になることが予想される入院給付金と手術代をカバーできるものを選びましょう。
基本的には(ちゃんと調べた上で)都
医療保険はリスクをヘッジするために入るもので、基本的には赤字でOKな金融商品です。
どうせ赤字になるのですから、安い医療保険にできるだけ短期間のみ入るのが合理的な判断です。
年をとってくると医療保険のコストが高くなってくるため、あくまで若い時期のみ医療保険でカバーし、あとは自分の資産でリスクヘッジをしていきましょう。
まとめ
どんな人が何のために医療保険に入るべきなのかを考えてみました。
基本的な考え方としては、医療保険は若く資産が少ない人が怪我や病気で手術・入院したときの高額な医療費のリスクをヘッジするために入るのがおすすめです。
費用は極力抑えできるだけ安い掛け金(月額1,000円代)で入るのがいいでしょう。
それ以外の場合は、日本で健康保険が使える場合は医療保険は基本的に入る必要がないのではないでしょうか。
結局のところ医療保険は無駄金になりますので、早く資産を築いて高額な医療費に耐えられるようにし、できるだけ早く医療保険を解約可能な状況に持っていくことを基本的な方針にしましょう。