株価が大きく下落するような場面でどんな株を買っておけばいいと思いますか?
JTのような高配当株を狙ったり、キーエンスやSMCみたいな国際優良銘柄を狙う人もいるでしょうが、
私の答えは暴落時にはサブスク銘柄を買っておけば良いというものです。
これから株式市場が大暴落する局面も出てくるでしょう。
今回はその来たるべき時に投資の判断材料となるべく株価暴落時には何故サブスク銘柄がおすすめなのかについて説明します。
サブスク銘柄は株式市場の動向に関係なく業績が安定しかつ成長力がある
2009年のリーマン・ショック後の眼を見張るような株価の上昇局面を覚えている人も多いでしょう。
あのときは信じられないくらい株価がバンバン上がりましたよね。
売られすぎた株価はいつかまた上がるものです。
ただ、一方でリーマンショックで株価が大暴落したところで、業績も同時に悪化し潰れてしまった企業も多くありました。
リーマンショックのときの教訓は、
- 売られすぎた株価はまた戻る
- 株価は一時的には需給で売られる場合もあるが、業績が良ければ結局は数年後に大きく買われ株価が上がる
- 株価大暴落の局面では、倒産する会社も多い
というものでした。
つまり、株価暴落時には業績が安定し潰れない株を買うことが最重要ポイントになるわけです。
このような場合、今まではディフェンシブ銘柄が人気になり鉄道会社、食品会社、電力会社等内需かつ需要が安定している銘柄が買われました。
ただ、そういったディフェンシブ銘柄は不況でも業績が悪化しない代わりに低成長です。
結果として、株価は暴落時に買っておけば多少は反動するものの大きく儲けられません。
サブスク銘柄はサブスクリプション銘柄というくらいで継続的なサービスを提供する企業ですから、解約されない限り売上は継続します。
では、果たして不況の時に企業はサブスクを解約するのでしょうか?
- 不況になったからラクスの楽楽精算を解約するか?経費精算ができなくなるので解約は非常にされにくい
- 不況になったからマネーフォワードのクラウド会計サービスを解約するか?決算ができなくなるので解約は非常にされにくい
- 不況になったからSalesforceを解約するか?営業管理できなくなるので解約は非常にされにくい
- 不況になったからOktaを解約するか?従業員がログインできなくなるので解約は非常にされにくい
- 不況になったからShopifyを解約するか?もうShopifyのプラットフォームでEC作っていて不況だからこそ売り上げあげなきゃいけないので解約は非常にされにくい
- 不況になったからZendeskを解約するか?Zendeskベースで顧客サポートのシステムを構築している場合、不況だからといって顧客サポートを打ち切るわけではないので非常に解約されにくい
サブスクベースのサービスは途中解約することはできるのですが、他のサービスに乗り換えたところで乗り換えコストも掛かります。
不況の場合企業も乗り換えコストは抑えたいはずなので、企業系システムのサブスクの場合解約率は逆に下がるんじゃないかなと私は見ています。
上記に挙げたような企業向けサブスクの場合、私には不況だからといって解約されるイメージが湧きません。
このような有力なサブスク銘柄の現在の業績を見ていると年率数十パーセントの驚異的な売上成長を遂げていますので、景気が好転する局面では大きく売上を成長させられる力もあります。
株価暴落時にいわゆるディフェンシブ銘柄に投資するのも良いのですが、同じく業績が安定している株であればサブスク銘柄を買っておいたほうが、後々の景気好転局面でより大きな株価上昇を期待できるのでおすすめです。
不況時に投資すべきサブスク銘柄は何か
サブスク銘柄と言っても色々ありますが、不況で株価が暴落しているような局面で選ぶべきはどんなサブスク銘柄でしょうか?
それは解約されにくいサブスク銘柄です。
ネットフリックスやDaznのような個人向けのエンターテインメントサブスクサービスは、不況時に個人が解約しようと思えば解約できます。
エンターテインメントサブスクサービスは、人々が生活を送るにあたって必須ではないからです。
もちろん、不況になれば人々は家にこもってネットフリックスを見まくるので需要は増えるはずという見方もあるでしょうが、解約のしやすさだけに焦点を当てればネットフリックスは解約しやすいです。
では、個人向けではなく企業向けのサブスクは不況時に解約されやすいでしょうか?
企業の基幹的な業務システムやフローに組み込まれている、あるいは企業が経費節減のために契約していようなサブスクのことです。
これに当てはまるサブスクビジネスについては、私は不況でも解約されにくいと思います。
人員削減をすることで契約ライセンスの削減は多少あるかもしれませんが、利用を停止することは考えにくいです。
例えば、
- Zoom Video Communicationsのビデオ会議サービスを利用している場合、不況であれば出張をやめてビデオ会議の利用が増えるので、需要は増える可能性すらあります。
- マイクロソフトのOffice 365は企業の人員削減でライセンスが減る可能性はありますが、企業がOffice365の利用を停止することはほぼありえません。
- Oktaのシングルサインオンサービスは、不況であっても企業がサブスクを全部やめない限りは解約はないでしょう。
- Collaborationツールを提供するAtlassianのサブスクサービスも、システム開発などでは必須のツールになっているので解約はされにくいでしょう。
- Anaplanで需要計画システムを構築している場合、不況だからといって他のサービスに乗り換えるのは困難です。
つまり、不況時に投資すべきは、より解約されにくい企業向けサブスクサービスを提供している会社なのです。
株価が暴落したり大不況のときはサブスク企業も新規顧客開拓に苦しみ売上増加率が下がる可能背があり、その時に株価も大きく売られる可能性があります。
でも、既存のビジネスは安定的に推移するので売上が大きく下がることはないのですから、売上成長率の伸びが多少鈍化し株価が暴落したときは新規に資金を投入する大チャンスになりますよ。
まとめ
株価暴落時にサブスク銘柄への投資がおすすめな理由を説明しました。
通常の鉄道、食品、電力などの内需のディフェンシブ銘柄と違いサブスク銘柄は赤字で無配の会社も多いですが、鉄道などと同様に売上は非常に安定しています。
企業の業務で頻繁に利用されているようなサブスク銘柄については、不況だからといってすぐに解約される可能性は低く、売上が契機に左右されにくい特徴があります。
そして、内需のディフェンシブ銘柄と違い、景気が復活してくると売上の爆発的な成長可能性がありますので、株価暴落の局面で安値で仕込んでおくのにはとても向いていると感じています。
株価暴落時に安値で仕込んでおくのがオススメなのは、企業向けのサブスクを展開している
- Zendesk
- Okta
- Anaplan
- Zoom Video Communications
- Atlassian
- Shopify
- Microsoft
- Salesforce.com
あたりでしょう。
滅多なことでは株価が安値にならない銘柄ですので、株価暴落時に拾えれば資産を大きく増やすチャンスですよ。