シンガポールにはリート以外にも高配当株が存在します。

今回はシンガポール証券取引所に上場する中国・インドネシア銘柄を除いた高配当株ランキングを紹介します。

配当の観点ではシンガポールリートがあまりにも優れているためシンガポール株には注目が行かないと思いますが、配当とともに中長期的なキャピタルゲインを狙うのであれば、シンガポール株も投資の選択肢の一つにしていいと思います。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:シンガポールの高配当株の投資に興味がある人
    • 得られること:シンガポールの代表的な高配当株のリストが得られます。配当性向も示したので、シンガポールでの高配当株投資の参考になると思います。
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シンガポール高配当株ランキングの前提条件

今回は売上高がSGD 300M以上、時価総額300M以上で探しました。

売上高があまりにも小さいとビジネスの安定性がありませんから。

また、中国、インドネシア銘柄、及び銀行は外しています。

中国関連では

  • Tan Chong International
  • Yanlord Land
  • Lung Kee

あたりが高配当利回りですが、中国株を買うなら香港市場で買えばよく、あえてシンガポール市場で中国株に投資する理由はありません。

また、インドネシア関連ではSinarmas Landがありますが、IRページを見るに情報開示がいまいちなので外しました。

私は投資家情報が読めない言語の国は基本的には投資対象から除外することにしています。

投資先の企業の状況が読んで理解できないからです。

さらに、シンガポールのDBS, OCBC, UOBといった銀行も外しています。

これは私が中長期的に従来型の銀行はテクノロジーで代替されると考えていて、DBSのような従来型の銀行に投資する気がないからです。

シンガポール高配当株ランキング

2019年10月時点でのシンガポール高配当株ランキングは以下のとおりです。

 時価総額
(B SGD)
配当利回り
Jardine Matheson57.962.76%
Singtel53.235.37%
ST Eng12.373.79%
Keppel Corp12.473.35%
SIA11.043.26%
Genting Singapore11.193.78%
SGX9.713.31%
Olam Int:l5.924.14%
Frasers Property5.114.91%
Venture4.424.58%
SIA Eng2.994.14%

簡単にシンガポール高配当銘柄を以下で紹介します。

  • Jardine Mathesonは香港を拠点とした超巨大コングロマリット。東南アジアでもインドネシア Astra, シンガポールのJardine Strategic Holdings, Jardine Cycle & Carriage, Mandarin Oriental等を傘下に持ちます。なお、株の取引はシンガポールではなく米ドル建ての取引になります。
  • Singtelはシンガポールの通信会社。シンガポール自体は人口570万人くらいの小国で国内市場は極めて小さく投資対象としては微妙なのですが、SingtelはオーストラリアOptus、タイ AIS、インド airtel、フィリピン Globe、インドネシア Telkomselに投資しており、Singtelグループとしての国際展開に期待しています。
  • ST Engineeringはシンガポールのエンジニアリング会社。軍事産業もやっています。シンガポールは非常に軍事に力を入れている国で、2019年予算では国家予算の30%を防衛関連に支出する予定です。このような巨額の支出を続けているので、ST Engineeringのような軍事産業の未来は明るいと思います。
  • Keppelは不動産と造船の会社です。造船では原油など資源開発用の海洋掘削装置(リグ)の世界トップ級メーカーであり、またシンガポールその他アジアに大きな不動産投資もしています。
  • Genting Singaporeはシンガポールのリゾート開発会社で、リゾート・ワールド・セントーサを運営しています。リゾート・ワールド・セントーサでは、カジノ、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、水族館などがあり東南アジアを中心に多くの観光客が訪れています。2019年4月3日にはSGD 4.5Bを投資し、リゾート・ワールド・セントーサの拡張をすることを発表しています。SGD 4.5Bの投資は基本的には自己資金と借入で賄うとしていますが、純利益SGD 755Mの会社が純利益の5倍近い金額を投資する大規模な拡張であり、株価が急落しているところです。
  • SIAはシンガポールの航空会社。基本的に航空会社で高収益のところは多くはありませんが、シンガポール航空は世界中を見回しても比較的安定的に収益を確保できている例外的な会社です。とはいえ、収益は燃料費の価格に影響される部分が多いので、原油価格が上がるとSIAの収益は落ちます。SIAを保有するのであれば、原油会社とセットで保有してリスクヘッジしたほうが良いでしょう。
  • SGXはシンガポール証券取引所です。シンガポール証券取引所自体はマイナーな証券取引所ですが、日本取引所同様に極めて高収益を維持しています。最近は株というよりはデリバティブ取引所として有名です。
  • Olam Internationalはシンガポールの農業商社。ナッツ、香辛料、穀物、コットンなど各種の農産物のサプライチェーンを提供しています。株主はシンガポールのテマセク・ホールディングスが53%、三菱商事が17%出資するという超強力な体制です。
  • Frasers Propertyはシンガポールの不動産会社。幾つものリートも上場していて、私が保有するFrasers Logistics & Industrial TrustもFrasers Property関連のリートです。
  • Venture Corporationはシンガポールベースの電子機器業界向けの受託製造業務を行う会社です。
  • SIA Engineeringはシンガポール航空の関連会社で、世界80以上の航空会社向けにMRO(整備・補修・オーバーホール)サービスを提供しています。シンガポールに乗り入れる航空会社が増え、シンガポールを経由する航空便が増えるとともにSIA EngineeringのMROサービスへの需要も拡大していきます。シンガポールはチャンギ空港ターミナル4が開港したところですので、SIA Engineeringのビジネスは今後とも拡大していくと思います。シンガポール航空のように燃料費によって売上が大きくは左右されないので、私個人的にはSIAよりSIA Engineeringのほうがビジネスが安定しているのではないかと思っています。

シンガポール株の配当性向

今回紹介した株の中で配当性向のガイドラインを示しているもの、あるいは実績を紹介します。

  • Singtel:純利益の60%-75%
  • ST Engineering:純利益の95%(2018年度の配当支払い実績に基づく)
  • Keppel:純利益の40%-50%
  • Genting Singpore:純利益の56%(2018年の配当支払い実績に基づく)
  • SGX:四半期ごとにSGD 0.75(2018年の純利益に基づくと、配当性向22%)
  • Olam International:純利益の75%(2018年の配当支払い実績に基づく)
  • Venture Corporation:純利益の54%(2018年の配当支払い実績に基づく)
  • なお、配当性向の計算方法は、純利益÷(一株配当 x 発行済株式数)です。

決算資料に基づき計算しており、計算には正確性を期していますが、最終的にはご自身で計算ください。

配当性向が高すぎる会社は高配当を維持できないリスクもありますので、ST Engineeringの配当性向95%は危険な感じがしますのでご注意ください。

まとめ

シンガポール証券取引所に上場されている高配当株ランキングを紹介しました。

中国・インドネシアの会社を外していますし、シンガポール三大銀行も外していますので、完全に網羅的ではありませんが、シンガポールの高配当株というとすぐに思い浮かぶ銘柄だと思います。

シンガポールにはリート以外にも高配当株が存在します。

安定的に配当が得られれば良いというだけであればシンガポールリートでもいいですが、中長期的なキャピタルゲインも狙いたいという投資家の場合はシンガポール高配当株も選択肢の一つにしてみてください。

今回紹介したシンガポール高配当株は、Jardine Matheson以外は、日本だとSBI証券で取引が可能ですので投資を検討してみてください。

SBI証券
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