あなたが生命保険へ入る理由は何でしょうか?

生命保険に入る動機とは、端的に言って「あなたが亡くなったとき、残された家族の生活資金にするため」という人が大半でしょうが、果たして生命保険って本当にいるのでしょうか?

私は基本的に生命保険はいらないと考えています。

このため40代の家族持ちですが、生命保険に入っていません。

私には生命保険が必要ではないと判断したからです。

今回は生命保険はいらないのは何故か?について説明します。

スポンサーリンク

初株キャンペーン

生命保険は保険会社の利益が出るように設計されているので、保険会社の利益分損するからいらない

保険会社が保険を設計するときには専門職であるアクチュアリーが確率・統計などの専門的な数字的手法を駆使して、きちんと保険会社が利益が出るように設計しています。

生命保険会社もビジネスなので当たり前ですよね。

保険会社は都心の一等地に大きなオフィスを構え、従業員の給料の相対的に高い水準と言われています。

要は保険会社は高コストのオペレーションをしているわけです。

あなたが払った保険料は保険会社の高コストのオペレーション費用を考慮してもちゃんと保険会社に利益が残るように設計されているため、逆に言うと確率的にはその分だけ確実にあなたの損になります

あなたが自分で貯金なり投資なりで資産を作って万が一に備えた場合その分全額をあなたのために使えますが、保険会社を経由した場合保険会社の利益が抜かれた残りがあなたのものになります。

保険会社のオペレーションコストの分だけあなたが損する可能性が高いです。

保険会社の運用は債券主体であり自分で運用したほうが高い利回りを実現できるためいらない

生命保険を支払えば保険会社がプロの運用者としてちゃんと運用してくれるはずだからそっちのほうが得だという人もいるでしょう。

本当にそうでしょうか?

保険会社が素晴らしく高い運用能力があれば別ですが、この低金利の環境の中で保険会社があなたを確実に上回る運用ができる保証はありません。

むしろ逆です。

保険会社は運用上大きなリスクを取りにくいですよね。

保険加入者の資金を大切に運用しないといけない以上、運用の主体は株式ではなく債券や不動産になります。

保険会社が保険金運用を100%米国株インデックスで運用するなんてことは絶対にできません。

あなたや私にはそんな制約はありませんので、堂々と全額米国株インデックスファンドに投入し、米国株の高い長期的なリターンを得ることが可能です。

例えば、第一生命ホールディングスが2019年11月に発表した2019年度第2四半期(上半期)報告補足資料をみると、

運用資産30兆円のうち

  • 株式3.3兆円
  • 外国証券10.5兆円(うち9.5兆円は公社債)
  • 国債・地方債・社債16.3兆円

となっていて全体の90%を債券で運用していることがわかります。

生命保険会社はどこも同じような運用です。

グローバルで見た場合、歴史的にみて長期的な株式の運用実績は債券を上回ってきました。

社債で考えた場合、企業は社債で資金調達をした上で事業運営をしているので、社債の利回りはその資金コストを支払ってでも企業の利益が増えるような水準で決まってきます。

このため社債の利回りが株式の利回りを超えることは理論上は考えにくいです。

事業が失敗したりすると社債の利回りが株式のリターンを上回りますが、それが継続すると社債もデフォルトします。

あなたが自己資金を運用するときには資金の9割を債券で運用しないといけないといった制約はありませんので、堂々と全額超低コストの米国株インデックスファンドに投入することができます。

結果として、中長期的な確率でいうとあなたが自分で資金を運用したほうが生命保険会社よりも高いリターンを出せます

このためあなたが生命保険を支払って保険会社に運用してもらうのは非合理的な話です。

日本では国民皆保険制度が整っているので、医療保険としても生命保険はいらない

生命保険に入る別の動機として、万が一がん、急性心筋梗塞、脳卒中といった三大疾病にかかったときの高額医療費が不安だからと言う人もいるでしょう。

ただ、これも大丈夫です。

日本には高額療養費制度があります。

厚生労働省ホームページによると、高額療養費制度とは

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。

上限額は、年齢や所得に応じて定められており、
いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。

となっていて、医療費が高額になった場合は国のサポートがあります。

入院時の食費負担や差額ベッド代等は高額療養費制度のサポート対象ではないので注意する必要がありますが、その分資産を作って準備しておけばいいだけです。

日本のような国民皆保険制度が整っている国で、高額医療費に備えて生命保険に入るというのは合理的な判断ではありません。

特にサラリーマンは極めて高額の健康保険料を毎月払っているわけですから、自分で民間保険に加入する必要はほとんどなく国の保険制度を最大限活用する方向で考えるほうが合理的です

まとめ

生命保険がいらないのは何故かについて説明してきました。

生命保険がいらない理由をまとめると以下のようになります。

  • 保険会社の利益が出るように保険料が設計されている以上、保険会社の利益分だけあなたが損をする。
  • 保険会社の運用はほとんど債券なので、あなたが超低コストの米国株インデックスファンドで長期運用すれば簡単にプロの保険会社の運用利回りを上回ることができる。
  • 日本は国民皆保険制度が整っていて、サラリーマンは既に重い保険料負担を強いられているので、国の制度を最大限活用するほうが合理的。

保険に入るべき理由があるとすると、何らかの合法的な節税スキームがあって保険料を払ってでも年間の税負担が大きく減る場合くらいではないでしょうか。

私は税金対策としての保険の活用は否定はしませんし、節税スキームがあるなら積極的に使います。

ただ、生命保険を生命保険そのものを目的に入る必要はないと思います。

自分で超低コストの米国株インデックスファンドで運用したほうがはるかに得です。

あなたが40代になった時に家族のもしものための資金として1,000万円くらい残したいなら、20代前半から毎月2万円をつみたてNISAやイデコを使って超低コストの米国株インデックスファンドで20年運用すれば資金を作ることができます。

あなたに資金運用を行うお金がない場合やあるいは生命保険を使うとお得な節税スキームを使える場合は、生命保険会社を活用すべきですが、それ以外の場合は自分で運用したほうがお得だと思いますよ。

あなたも生命保険が本当に必要と言えるのか、この機会に論理的に考えてみましょう。

SBI証券
スポンサーリンク