配当金狙いでオーストラリアリートの中長期で投資するなら投資信託とETFのどちらが良いと思いますか?

オーストラリアリートは資産のリスク分散と安定配当を目指す投資家にはおすすめです。

Jリートへの投資も良いのですが、日本には南海トラフ巨大地震のリスクがある以上Jリートに資産を全部集中させるのはどう考えてもリスクが高すぎです。

オーストラリアは日本から物理的に遠く離れているので、日本で地震が発生してもオーストラリアリートには直接的な影響は全くありませんので、日本の自然災害リスクを避ける観点でおすすめなのです。

そんなオーストラリアリートに投資する方法は投資信託かETFのどちらかですが、両者の違いは何でしょうか?

今回はオーストラリアリートに投資する方法として投資信託とETFを比べて、どちらがおすすめなのかについて検証します。

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オーストラリアリート投信はどんなものがあるか

現時点で資産総額の大きいオーストラリア投信は以下の2つです。

  • オーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
  • DIAMオーストラリアリートオープン(A-REIT)(アセットマネジメントOne)

今回はこの2つを例にとってETFと比較してみましょう。

オーストラリアリート投信のコスト

オーストラリアリート投信のコストは以下です。

なお、買付手数料はSBI証券のネット取引の場合です。

  • オーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型):買付手数料 1.89%、信託報酬 年1.7064%程度
  • DIAMオーストラリアリートオープン(A-REIT):買付手数料 2.7%、信託報酬 年1.7064%

非常にコストが高い印象です。

仮に100万円をオーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)に投資したとすると、

  • 買付手数料 18,900円
  • 信託報酬 年間 17,064円

とられます。

信託報酬は毎年かかりますので、10年間保有したとすると170,640円も払う必要があります。

よほど株価が上がらない限り回収しにくい金額ですが、リートは株価が安定している性質上株価が2倍、3倍になっていくものではないので、果たしてこの高コストを回収できるのか疑問です。

オーストラリアリート投信の分配金

今回ピックアップしたオーストラリアリート投信は毎月分配型です。

分配金がどれくらい出ているのかを見てみましょう。

オーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)の分配金は設定来ずっと25円/月です。

ぶれてないのでわかりやすいといえばわかりやすいです。

基準価格9,882円を元に利回りを計算すると、3.0%/年です。

ここから信託報酬1.7%を引くと実質的な利回りは1.3%です。

DIAMオーストラリアリートオープン(A-REIT):

  • 2014年:180円/月
  • 2015年:200円/月
  • 2016年:150円/月
  • 2017年:80円/月
  • 今:40円月
  • と毎月の分配金は年々大きく減少しています。

直近分配金40円/月と基準価格9043円を元に利回りを計算すると、5.3%年です。

これだけだと高い利回りのように見えますが、実際には信託報酬1.7%を取られるので、実質的な利回りは3.6%です。

一つ注意してほしいのは、オーストラリアリート投信の利回りが現資産であるオーストラリアリートの利回りを越えることはないということです。

オーストラリアリートの利回りが3.5%なのに、オーストラリアリート投信の利回りが5%になるなんてことは起こりません。

バンガード(豪州)のVanguard Australian Property Securities Index ETF (VAP)の利回りを計算すると5.21%ですから、オーストラリアリート投信の利回りもだいたいこれと同等か以下になるでしょう。

オーストラリアリート投信の銘柄

オーストラリアリート投信にはどんな銘柄が組み入れられているのでしょうか。

保有金額上位の銘柄は、

オーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型):

  • GPT
  • Scentre Group
  • Stockland
  • Dexus
  • Charter Hall
  • Mirvac
  • SCA Property
  • Unibail-Rodamco-Westfield
  • Vicinity
  • Charter Hall Retail

DIAMオーストラリアリートオープン(A-REIT):

  • Goodman Group
  • Scentre Group
  • Dexus
  • Mirvac
  • GPT
  • Stockland
  • Vicinity
  • Charter Hall
  • Abacas
  • Cromwell

2つのオーストラリアリート投信の銘柄は、似たりよったりの構成ですね。

どちらを買ってもないようには大差はないでしょう。

オーストラリアリートETFのコスト、分配金、銘柄

どうようにオーストラリアETFのコスト、分配金、保有銘柄を見ていきましょう。

オーストラリアリートETFとしては日本では上場インデックスファンド豪州リートにしか投資できませんので、これを参照します。

SBI証券の場合、国内株式の買付手数料は100万円まで487円 (税込525円)です。

またオーストラリアリートETFの信託報酬は年0.495%となります。

100万円分投資すると、

  • 買付手数料525円
  • 信託報酬 年4,950円

です。

100万円投資したときのオーストラリアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)のコストは

  • 買付手数料 18,900円
  • 信託報酬 年間 17,064円

でしたから、オーストラリアリートETFのほうが投信よりも圧倒的にコストが安いのは明らかです。

オーストラリアリートETFの保有銘柄上位は、

  • Goodman Group
  • Scentre Group
  • Dexus
  • Mirvac
  • GPT
  • Stockland
  • Vicinity
  • Charter Hall
  • Unibail-Rodamco-Westfield
  • Crommwell

ですから、保有銘柄に関してはETFも投信も同じような銘柄を組み入れていることがわかります。

まとめ:オーストラリアリートに投資するなら投資信託とETFのどちらがよいか

オーストラリアリートETFと投信ではほぼ同じ銘柄を組み入れていました。

保有銘柄がほぼ同じであれば、そこから生まれる実質的なリターンは同じです。

オーストラリアリート投信は毎月分配金を出していて実質的なリターンが見えにくいですが、保有銘柄が同じであれば同じようなリターンになるはずです。

実質的な期待リターンが同じなのにETFのほうが投信よりも圧倒的に運用コストが安いわけですから、合理的に考えればオーストラリアリートに投資するならETF一択です。

もしあなたが毎月分配金を受け取れることに非常に大きな価値を見出しているとしても、毎月分配を実現させるために投信は非常に高コストになっています。

分配金狙いで投資しているのに、毎月分配に拘るあまり結局受け取り分配金が少なくなるような投資手段を取るのは合理的ではないですよ。

当ブログの考えとしては、オーストラリアリートに投資する合理的な方法はETFの上場インデックスファンド豪州リートに投資することです。

理由は単純です。

  • どうせ投信もETFも同じようなオーストラリアリート銘柄に投資するので、結果はおなじになる。
  • 結果が同じなら、運用コストが安いほうが最終的なパフォーマンスは高くなる。

オーストラリアリートをあなたの資産に加えることで、よくある日本・米国中心のポートフォリオから更に地理的にリスク分散することができるとともに安定した分配金も得られます。

投資に関しては、合理的に行動したところで必ず勝てるわけではないですが、合理的に行動したほうが勝つ確率が高まります。

オーストラリアリートに投資する際に投信が良いのかETFがよいのか、合理的に考えれば答えは一つです。

合理的に考え投資することで、あなたが投資で勝つ確立を少しでも高めていきましょう。

SBI証券
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