あなたは会社から今突然クビを通達されたらどう対応しますか?
とびっくりして茫然自失となり、どうしたら良いかわからず困ってしまう人が多いのではないでしょうか?
令和元年は働き方改革だといいますが、今後は以降金銭解雇が自由になる時代がきます。
一定の条件とお金を払えば、会社は従業員をいつでも解雇できる時代になるということです。
現在日本は最低賃金を上げ同一労働同一賃金の方向に変わり始めているわけですが、その先は米国と同じように一定の条件で金銭解雇もできるようになるのが自然な流れです。
近い将来いつでもあなたは会社からお金で解雇される時代になります。
また、感染症の拡大による景気の大幅な悪化は確実ですので、いつ景気の面でもいつクビになっても仕方がありません
この時解雇をうまく乗り切るのもサラリーマンが金持ちになる重要なポイントです。
今回はサラリーマンが会社を突然クビになることへの必要な準備を紹介します。
何事も準備をしていくとスムースに対応できますよ。
- 対象:将来会社をクビになる可能性が少しでもあるサラリーマン
- 得られること:会社をクビになった時のための必要な事前準備がわかります。
上司からクビを言われた時の対処方法
会社からクビを宣告されたら基本的には諦めましょう。
あなたのその会社でのキャリアは終わりです。
会社がクビを宣告するときには、場合によっては数ヶ月間人事など関係部署と協議しています。
あらゆる可能性を社内で検討した上であなたにクビと伝えているので、そこで争って会社に残ってもキャリア的には意味がありません。
あなた自身の充実したキャリアを築くためにも、さっさと次の道を探したほうが合理的です。
現在の勤務先でのキャリアはさっさと諦めることにし、できるだけ自分に有利な条件で退職できるように気持ちを切り替えましょう。
転職時に会社都合退職を合理的に説明できる理由を考えておく
退職には自己都合退職と会社都合退職があります。
会社都合退職のほうが、
- 失業保険をすぐに受け取れる
- 失業保険の給付日数が長い
という明らかな金銭面でのメリットがあります。
すぐに次の仕事が決まっている場合を除いては、会社都合退職するように会社を交渉したほうが良いでしょう。
ただし、会社都合退職にした際に、転職に不利になるという噂もあります。
会社都合退職のほうが明らかに金銭面でメリットがあるので、ここで採るべき手は事項都合退職にするのではなく、会社都合退職を転職先に合理的に説明できる理由をあらかじめ考えておく、ことです。
なぜ会社都合退職になったときに、次の面接官が恐れるのは
- なにか問題を起こす人なんじゃないか
- パフォーマンスが悪いんじゃないか
など素行や資質に問題があるかどうかです。
会社を退職したがあなた自身の素行、資質、能力には問題ないと転職先にわかって貰う必要があります。
きちんと説明できさえすれば、会社都合退職でも転職を成功させることは十分に可能です。
会社都合退職でも次の転職先に安心して貰う方法
では、どうやったら会社都合退職を次の転職先に合理的に説明できるのでしょうか?
理由についてはあらかじめ考えておくしかないのですが、以下の2つのサポート書類があると説得力を持って転職先に説明ができます。
- 実績数字を含めた職務経歴書
- 退職時に同僚、上司、会社にもらうレファレンス
の2つです。
職務履歴書は常にアップデートしておく
転職活動を始めてから職務履歴書をアップデートする人がいますが、これではダメです。
転職活動をしていなくても常に自分の実績をアピールできるように、職務履歴書を定期的に更新することが重要です。
頻度は3ヶ月に一度くらいが理想です。
少なくとも半年に一度は履歴書をアップデートしましょう。
会社の実績数字なんて言うのは時間が経てばよくわからなくなってしまいますので、きちんと自分の成果を数字で把握できるうちに職務履歴書の中に落とし込んでおきましょう。
また、会社をクビになった後に職務履歴書を書こうとしても肝心の実績数字にアクセスできない場合が多いでしょうから、この点でも在職中に職務履歴書をアップデートしておく必要があります。
退職時に必ずレファレンスを書いてもらう
職務履歴書は自分だけで作れるのですが、レファレンスは人に書いてもらうので他人の助けが必要です。
このため会社からクビを言われたときに、
次の転職活動に必要なので、上司と会社から日本語と英文それぞれでレファレンスをいただけますか?
とお願いしましょう。
退職してからだとレファレンスをもらうのは困難です。
一方、退職勧告をしたときには、上司も会社もなんとかして穏便にやめてほしいわけですから、レファレンスを書くことくらいはやってくれるでしょう。
退職金よりもきちんとしたレファレンスを書いてもらうことのほうが中長期的には重要なのでここ忘れずにネゴしましょう。
なお、レファレンスですが、日本語と英文の2つの言語でもらいましょう。
英文のレファレンスがあると外資系企業に転職がしやすいです。
転職先のオプションを広げておくのは後々重要なので、面倒面倒臭がらずにレファレンスをもらうことを交渉しましょう。
同僚、上司などレファレンス先を3-4人確保しておく
また、転職先がレファレンス先と直接コンタクトを取りたいと言う可能性があるので、同僚と上司の3-4人にレファレンス依頼をしておきましょう。
会社からクビを宣告された場合、その場でパソコンや会社支給の携帯電話を取り上げられる可能性が高いです。
会社をクビになると同時に会社のメールへのアクセスも遮断されるでしょう。
この場合、同僚や上司の連絡先がわからなくなる可能性もあります。
このため、将来レファレンスを依頼しそうな数人の連絡先は、確実に会社のパソコン以外に保管しておきましょう。
また、会社から突然クビになったときも会社のパソコンが取り上げられてしまうと、さよならのメールも打てない事態に陥る場合があります。
これを避けるためにも重要な連絡先は別途会社の管理外のところに保管することが重要です。
クビになった時のために貯金をしておく
ここまでで会社都合退職を勝ち取っていればすぐに失業給付金が出るので生活にすぐに支障が出ることはないでしょうが、すぐに希望の転職先が見つかるとは限らないので念には念を入れて十分な貯金はしておきましょう。
よく言われるのは、会社をクビになっても生活できるように生活費二年分の貯蓄はしておいたほうが良い、ということです。
年間生活費が500万円なら、1,000万円の貯金があれば失業給付金と合わせてある程度安心です。
ただ、これでは十分ではありません。
会社をクビになると引っ越しをする場合も多いでしょう。
社宅勤務の人は当然出ていかないといけませんし、新しい勤務先の場所や転職先の給与によっても引っ越しを余儀なくされる場合も多いでしょう。
引っ越し代は意外にお金がかかり、家賃の5ヶ月分くらいは予め用意しておいたほうが良いです。
家賃月10万円なら引っ越し代として50万円は用意しておきましょう。
つまり、会社をクビになった時のために、生活費2年分+引っ越し代として家賃の5ヶ月分を用意しておくことをおすすめします。
クビになったときのため副収入はあらかじめ確保しておく
失業給付金が出て、生活費2年分+引っ越し代(家賃の5ヶ月分)があったとしても、貯金がどんどん減っていくのを見ると精神的に追い詰められます。
常に精神面で追い詰められることがないように、会社をクビになっても生活くらいはできる副収入を2-3個確保しておきましょう。
サラリーマンをしながらできる副業としては、
- 株式投資
- 不動産投資
- ブログアフィリエイト
の3つが代表的なものです。
3つのどれでもいいのですが、あなたが続けられる2つを選んで取り組みましょう。
私はブログアフィリエイトを初めてまだ21ヶ月しか経っていませんが、感覚的にはきちんと安定的な収益を生み出すためには3年くらいかかりそうです。
逆に3年間ガチでブログアフィリエイトに取り組めば、会社をクビになってもなんともないくらいの安定した収益を築けると思います。
株式投資も最低で3年くらいは真剣に取り組まないと安定した収益が出ませんので、少なくとも30代のうちに副業に取り組み始めましょう。
40代になると会社をクビになる確率が格段に上がります。
クビになってから副業を始めても完全に遅いです。
会社なんていつでもクビになるものと考えて、早いうちから副業に取り組み備えましょう。
ちなみに副業で生活が安定するとサラリーマンとしてもよりリスキーな仕事にチャレンジすることができるようになり、クビになる確率が下がる可能性があります。
まとめ
金銭解雇が自由になる時代を見据えて、サラリーマンが会社を突然クビになることへの必要な準備は何かについて説明しました。
まとめると、以下のようになります。
- 会社都合退職をきちんと説明できる合理的な理由を常に用意しておく。
- 数字を含めた職務履歴書は常にアップデートしておく。
- 生活費2年分+引っ越し代(家賃の5ヶ月分)を用意しておく。
- 株式投資、不動産投資、ブログアフィリエイトの中から2つの副業に少なくとも3年は取り組んで副収入を確立しておく。
- 将来レファレンスを依頼できる数人の連絡先は、会社パソコン外のところに保管しておく。
- さっさとその会社でのキャリアは諦め、できるだけ金銭的なメリットを得られるように切り替える。
- 一刻も早く失業給付金をもらうため、会社都合退職にしてもらう。
- 直属上司と会社からレファレンスを日本語と英文でもらう。
ここまでの事前の準備をしておけば、あなたがいつ会社からクビを宣告されても恐れることはありません。
冷静に自分の利益を最大化する行動が取れるはずです。
逆説的ですが、クビになってもまあいっかくらいに思えるようになっておけば、仕事においてもリスクを取って取り組むことができるので、他のクビに怯えながら仕事をしている同僚よりも成果を上げる確率が高いと思います。
マネジメントの側からみると、上司の顔色をうかがいながら発言をする人間より、常に会社にとって最善となる方向について適切に指摘してくれる部下の方がありがたいですよね。
事前にきちんとした準備をすることで生活を安定させるとともに仕事面でもどんどん挑戦して成果を上げていく、これが解雇自由時代におけるクビとの向き合い方です。
あなたもクビに対する事前準備をきちんとしてハッピーなサラリーマン生活を送りましょう。