あなたは40代になってからでも後資金は準備できると思いますか?

2019年には年金だけでは老後資金が一人2,000万円不足するという報告書が出て話題になりました。

共産党などは「老後資金2,000万円作るなんて無理」と言っていましたが、実にバカげた主張です。

40歳から60歳までの20年もあれば一人2,000万円の貯蓄を作ることは余裕で誰にでもできるので、きちんと投資を実践すれば心配することはありません。

今回は老後資金が2,000万円不足すると言われる中でその老後資金を40代から準備する方法について説明します。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:40代になり老後資金について考え始めた人
    • 得られること:40代からの老後資金の準備方法がわかります。

40代から老後資金を準備するには月8万円投資する

老後資金が一人2,000万円不足することが正しいとすると、夫婦二人で4,000万円不足します。

40代から投資を始めて60歳で二人で4,000万円を作るのは簡単です。

夫婦で月8万円を投資し年間利回り7%で20年間回せばいいだけです。

エクセルでの計算式は、

=FV(0.07/12, 12*20, -80000)

です。

年間利回り7%は税引き後の必要な利回りですが、これは米国株式インデックスファンド、先進国株式インデックスファンド、全世界株式インデックスファンドのいずれかを

  • つみたてNISA(月3.3万円)
  • iDeco(1.2万円)
  • 通常の積立投資+個人年金(3.5万円)

というように分配し、20年間一度も売却しなければ達成可能でしょう。

注意してほしいのは、途中で売却を繰り返すと実現利益にかかる税金分だけ運用パフォーマンスが落ちるということです。

最速で老後資金を準備したいのであれば、20年間一切売却しないことをおすすめします

なお、積立投資のおすすめ銘柄については以下の記事をご参照ください。

20年間の運用途中に必ず一度は含み損に陥るが売らない

40代から運用をはじめて60歳までの20年間運用をしている中で、ずっと一本調子に株価が上がっていくことはまずありません。

これは断定できますがどこかで大暴落に直面し、あなたのポートフォリオが含み損になる場面は必ずあります

儲かることは確約できませんが、損することは絶対にあります

じゃあ、ダメじゃん。

とか悲観的にならないでください。

重要なことは、資本主義の未来を信じ暴落局面でも積立投資を続けることです。

最終的に60歳時点で夫婦二人で4,000万円溜まっていればいいので、途中でいくら損しようが関係ないのですから。

運用利回り平均7%というのは、あるときはマイナス15%、あるときはプラス20%とかを繰り返しての結果の平均の運用利回りです。

もっとも個別株ではなくインデックスファンドで投資する前提であれば、大暴落といってもたいしたダメージが出るとは思えませんが。

いずれにせよ株式市場が暴落している局面でも、必死に堪えて投資を続けることが重要です。

永久に株価が上がり続けることがないように、永久に株価が下がり続けることはなく暴落はどこかで止まります。

リーマンショックのときも株式市場が暴落している中で、気にせず淡々と積立投資を続けた投資家は大きな利益を得ました。

一旦積立投資をすることを決めたら鉄の意志でそれを継続することが、老後資金をきちんと準備するための鍵です。

40代から月8万円を捻出する方法

40代にもなると住宅ローンや子供の教育費がのしかかってきて家計は火の車かもしれませんが、工夫次第で月8万円を捻出することは可能ではないでしょうか。

例えば以下のような行動で少しづつ支出は減らせます。

  • 酒・タバコを止める
  • ギャンブルはやめる
  • 昼食は自宅から手作り弁当を持っていく
  • 食材の買い物はスーパーが割安になる日にまとめて買う
  • 奥様も専業主婦ではなく夫婦共働きとする
  • 安い家賃の家に引っ越す
  • 携帯を格安SIMに切り替える
  • QR決済のキャンペーンを利用してポイントを貯める
  • キャッシュレスにしてクレカのポイントを貯める
  • ワイシャツをクリーニングに出すのを止めて家で洗い自分でアイロンをかける
  • スーツや衣服を買うときに株主優待を利用する
  • 子供の学費に給付型奨学金を勝ち取る
  • ボーナスは使わずに投資に回す

上記であれば(家賃の変更以外は)生活レベルを落とす必要もありません。

投資する余裕がないとかいいながら毎日お酒を飲んだり、タバコが止められなかったり、ギャンブルしたり、格安SIMに変えなかったり、現金払いを続けてポイント還元を受けなかったり、奥様が専業主婦を継続したり、株主優待を利用しなかったりしている人もいると思いますが、老後資金をきちんと準備するための一歩は日々の支出を見直し、できるだけ可処分所得を増やす方法を探すことです。

家計管理を徹底して毎月赤字を出さずにボーナスで補填する必要がなければボーナスを投資に回せますので、これだけでも老後資金を作るのには十分ですよ。

一番効果があるのは、夫婦共働きですね。

老後資金が不足するのがわかっているのであれば、奥様のご理解を得て夫婦共働きで稼ぎましょう。

まとめ

老後資金を40代から準備する方法を紹介しました。

当ブログでのおすすめは、月8万円を外国株式インデックスファンド(米国株、先進国株、あるいは全世界株式)に20年間積立投資することです。

積立投資をする際には、つみたてNISAやiDecoといった税制上有利な仕組みは最大限利用しましょう。

また、月8万円を捻出するのが難しい場合は、家計を徹底的に見直しましょう。

子供の学費や住宅ローンが嵩むといっても、夫婦共働きで稼ぎ家計を徹底的に見直せば月8万円くらいは誰でも捻出できるはずです。

20年間外国株式インデックスファンドを積立投資し途中売却せずに運用すれば、過去の歴史を見る限りは年間利回り7%程度は実現可能なはずです。

そして、20年後には夫婦合わせて4,000万円の老後資金が準備できているはずですから、老後資金の不足なんて心配することはありませんよ。

40代からでもきちんと支出管理と運用をすれば老後資金を準備することはできます。

遅すぎるなんてことはありませんので、あなたもぜひ老後資金の準備に取り掛かってみましょう。