あなたは老後に資産をどうやって管理すれば良いと思いますか?

私は今シンガポールと米国の海外口座を使い、日本でも目的別・用途別に口座を分けて資産を運用しているので、非常に多くの金融機関に口座を持っています。

この仕組は私が作ったものなので私は管理することができますが、私が病気なり死ぬなりで私以外の家族が管理することになったら発狂するんじゃないかと感じています。

資産運用を本格的にやっている人ならまだしも、資産運用を全くやっていない人に海外口座を引き継ぎ管理するのはほとんど無理な話です。

あなたも同様ではないでしょうか?

人は誰しも老い、死んでいきます。

老後の資産についてはこの老いと死という要素を考慮して、資産の管理方法を考える必要があります。

今回は老後に資産をどうやって管理すればよいのか?について説明します。

老後資金は海外口座は閉じ、日本に口座を集約して管理するのが基本

老後資金の管理で重要なのは、海外口座は閉じ日本に口座を集約することです。

できる限り少ない金融機関の口座で管理することを心がけましょう。

口座の数が増えれば増えるホと管理工数が増えますし、管理の抜け漏れが出る可能性も出てくるからです。

私は老後資金の運用については、海外口座は全部閉じたほうがいいと思います。

海外でのロングステイやリタイアでの日々の支出管理用に海外の銀行口座が必要になる場合は出てくるでしょうが、そこには最悪なくなってもいい程度の少額だけ置いておき、必要に応じて日本から海外送金をすることがおすすめです。

海外口座の高い利回りに惹かれて多額の資金を預けるのも悪くはないのですが、あなたがその口座を管理できなくなる事態がある場合はやめておいたほうがいいんじゃないでしょうか。

また、あなたが海外で暮らし死んだとしてもその遺産相続をする家族の多くは日本に住んでいる場合が多いでしょうから、遺産相続がしやすい日本の口座をメインで使うのがいいと思います。

私の金融機関口座集約案

私ならどうやって金融機関の口座を集約するかを考えてみました。

私は老後に海外のビーチリゾートで暮らすことを想定しているので、日本で暮らす想定よりも少し金融機関の数が多くなってしまっています。

銀行口座は、プレスティア、三菱UFJ、住信SBI銀行の3つに集約します。

プレスティアはプレスティアゴールドのステータスを維持しつつ、海外送金用に使います。

三菱UFJはいろいろな生活費の引き落とし用、そして住信SBIは年金受取、振り込み送金、資産運用のゲートウェイとして使います。

証券口座は、SBI証券と楽天証券の2つに集約します。

SBI証券だけに集約してもいいんですが、SBI証券の海外株取引の画面が好きになれないので、海外株取引は楽天証券でやります。

もちろん、SBI証券、楽天証券ともに特定口座でしか取引をしません。

確定申告めんどくさいですから。

クレジットカードは、JCBザ・クラスとJAL CLUB-Aゴールド VISAにします。

老後は色々旅行することも増えると思うのでJCB一本だけだと海外旅行の時に困りますから、VISAのゴールドカードもキープします。

その他の、ひふみ投信、セゾン投信、楽天銀行、楽天カードなどは全部60歳までに解約しますね。

老後に血眼になってポイント獲得をしてもしょうがないので、楽天経済圏からは卒業するでしょう。

55歳から口座集約の準備を始めましょう

口座集約するのも労力も時間も必要です。

私なら今の時点で老後の資産管理の全体ピクチャーを描いておいて、55歳すぎるくらいから口座集約の準備を始めます。

海外口座を閉じる際にはシンガポールリートや米国株を売らないといけませんので、最高のタイミングで高値で売り切れるように55歳くらいからタイミングを見計らっておくのがいいでしょう。

55歳〜60歳の5年くらいあれば一度くらいはいいタイミングに巡り会えると思いますよ。

逆に言うと、40代の今から30年、40年と保有する予定の銘柄については海外口座ではなくて日本の証券口座で投資したほうがいいですね。

まとめ

老後に資産をどうやって管理すればよいのか?について説明しました。

一言でいうと、老後資金の管理に置いては少数の日本の口座に集約すべきであるというのが私の考えです。

理由は、あなた以外の人が管理しやすくするため。

あなたが死んだ時に口座が一つしか残っていなかったら、遺産相続も簡単ですからね。

老後資産について話す場合、老後資産の必要金額が焦点に上がりがちですが、管理方法も同じくらい重要です。

人は予期しないタイミングで死ぬこともあります。

あなたも若いうちから老後資金の管理方法について考えておき、身体が動くうちに集約化の作業を進めておきましょう。