初心者がリスクを抑えて個別株投資を始める方法は何だと思いますか?

投資初心者はまずつみたてNISAで超低コストの米国株インデックスファンドへの投資をすることをおすすめしますが、それだけだと短期間で資産が2倍、3倍にはなりません。

なるべく早く金持ちになるために、資産の一部で大きく資産を増やすための個別株の投資もやってみると良いと思います。

ただ、どの株を購入したら良いかわからないとか買うタイミングがわからない人も多いと思います。

初心者のうちは含み損に慣れていないので極力個別株投資でも損をしたくないですよね。

今回は投資初心者ができるだけリスクを抑えて個別株式投資を始める方法を紹介します。

個別株投資のリスクはタイミングと銘柄選定

投資初心者が個別株投資を始めるにあたってのリスクは大きく二つです。

  • 購入するタイミングを間違えて高値づかみするリスクあるいは底値を狙いすぎて買うべき時期を逃すリスク(タイミング)
  • 購入する銘柄を間違えて、まったく株価が上がらないリスク(銘柄選定)

要は、個別株投資をするタイミング銘柄選定どちらかでミスをするというリスクです。

例えば、私は以前日本株のゼンリンと青山商事で大きな含み損を抱え結局損切りしまいましたが、完全に銘柄選定でミスをしましたね。

一方、米国株のOktaは良い銘柄であることは理解しつつも、高値かなと思い続けて買うタイミングを逃しました。

Oktaのような上がり続ける株においてはいつ買っても勝てる確率のほうが高いのですが、わかっていても高値づかみをするんじゃないかと余計なことを考えて投資できませんでした。

個別株投資のリスクを抑える方法は何か

では、個別株投資のタイミングと銘柄選定の問題を解決する方法は何でしょうか?

銘柄選定の問題を解決するためには、中長期的に持続的かつ安定的に事業成長をし、米中関係のような国際情勢に影響されない銘柄を選べばいいです。

買うタイミングを逃す問題については、そもそもあなたが良い銘柄を格安で仕入れることなんてできないと割り切ってしまい、少額の株式を毎月買う方法で解決できます。

もう少し具体的にいいましょう。

米国を主要マーケットとするサブスクリプション型のソフトウェア企業は、業績が非常に安定しかつ国際情勢の影響を殆ど受けません。

米国内需のソフトウェア銘柄を選ぶのです。

米国が主要マーケットなので貿易紛争の影響は受けませんし、為替の影響も受けません。

買うタイミングについては、最適な投資タイミングなんてないとあきらめてしまい、毎月ドルコスト平均法で買っていけばいいのです。

中長期的に安定的に事業成長が期待できるサブスクリプション型のソフトウェア企業に投資しておけば、ぶっちゃけた話いつ投資しても20年後には儲かるでしょう。

米国株を毎月少額投資する方法はなにか

米国株を毎月少額投資するためには、SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービスを利用しましょう。

現時点では米国株を取り扱っている大手ネット証券三社で米国株式の定期買付サービスをやっているのはSBI証券だけです。

米国株式・ETF定期買付サービスというのは、米国株を1株単位で毎月決まった株数あるいは設定金額いないで自動的に買い付けを行うサービスです。

決済通貨は円、もしくは米ドル両方とも選択可能です。

従来はSBI証券の米国株売買に関する最低手数料があったので、少額で毎月米国株を買うと手数料が高いので手を出しにくかったですが、いまやSBI証券の米国株取引には最低手数料がありません。

この結果、米国株式・ETF定期買付サービスが飛躍的に使いやすくなりました。

具体的に見ていきましょう。

クラウドベースの財務報告自動作成ソフトウェアをサブスクリプションで提供するBlacklineを毎月200ドル分買うとしましょう。

一旦日本円を米ドルに替えSBI証券に米ドルキャッシュがあるとします。

Blacklineの株価が次のように変化するとしましょう。

  • 1月:50ドル
  • 2月:53ドル
  • 3月:45ドル
  • 4月:60ドル
  • 5月:65ドル
  • 6月:82ドル

この場合、毎月の投資額200ドルで買える株数は、

  • 1月:4株
  • 2月:3株
  • 3月:4株
  • 4月:3株
  • 5月;3株
  • 6月:2株

の合計19株で投資金額が1,078ドル、平均購入単価56.73となり、6月の82ドルの株価では44%の含み益得ています。

今回は一定の金額で買い付けましたが、一定の株数で買付の設定をすることもできます。

ただ、その場合株価が急上昇したときに思わぬ多額の金額を投資してしまうリスクがあります。

このため、私は一定の金額での買付のほうをおすすめします。

個別株投資ですので絶対に儲かるなんてことはありませんが、これにより個別株を買うことのリスクは軽減されるはずです。

SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービスで買うのにおすすめの銘柄

定期買付をするのにおすすめな米国株は基本的には以下の記事で紹介しているようなクラウド企業です。

私もCyberArk, Wix.com, Paycom Softwareの株を保有していましたが、毎回毎回決算ごとに事業を大きく成長させています。

また、毎月100ドル、200ドルといった少額で投資し中長期的に資産を大きく増やすためには、時価総額が大きすぎないことも重要です。

例えば、Paycom Softwareは非常にいい投資先ですが、すでに時価総額がUSD 28Bと非常に大きくなっているので、ここから10倍、20倍になるのは容易ではありません。

できるだけ時価総額が小さいクラウド企業を選ぶということを考えた場合、米国株の定額買付におすすめな銘柄は以下です。

  • Blackline USD 7B
  • Workiva USD 7.2B
  • CyberArk Software USD 6.4B
  • Rapid7 USD 6.6B
  • nCino USD 7.1B

ちなみに私は米国決算マンさんのツイートの中から良さそうな銘柄をピックアップしています。

米国株投資家にとっては米国決算マンさんのツイートはフォローしておきましょう。

ボーナスのようなまとまったお金が入ったら米ドルに替えておき、SBI証券で米国株式・ETF定期買付サービスを使って上記のような銘柄を定期買付するのがいいと思いますよ。

まとめ

初心者がリスクを抑えて個別株投資を始める方法を説明しました。

中長期的に安定成長が期待できる米国クラウド企業の株を、SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービスを使って毎月定額買い付けていくことでリスクを抑えて個別株投資ができるというのが当ブログの考え方です。

投資する銘柄は時価総額1兆円を超えるような時価総額がすでに大きい銘柄ではなく、USD 3B-5B程度の銘柄を選んで大きく時価総額が増えるのを期待して保有していると楽しいですよ。

投資初心者が最初に始めるのはつみたてNISAがおすすめですが、もし投資信託で物足りなくなったりもっと資産を急速に増やしたいと思ったら、ぜひ今回紹介した方法で米国・個別株投資を始めてみてください。