ITの基盤を提供する企業として「プラットフォーマー」という単語を最近よく聞きます。
プラットフォーマーっていうのはコトバンクでの定義では
企業や個人などが、特定のインターネットサイトなどの利用者を対象に、販売や広告などのビジネスを展開したり、情報発信したりする際のサービスやシステムといった基盤(プラットフォーム)を提供する事業者。事業者が、自身が提供するプラットフォーム上でビジネスなどを行うことはほとんどない。
とされています。
有名な例だと、
- マイクロソフトのWindows(パソコンのOS)
- グーグルのAndroid(スマートフォンのOS)
- アップルのiTunes(音楽配信)
- Facebook (SNS)
- アマゾン(AWS アマゾンウェブサービス,
- AMS アマゾンマーケティングサービス)
等が挙げられます。
経済産業省が「デジタル・プラットフォーマーを巡る取引環境整備に関する検討会」なる検討会を開いているくらいで日本政府の関心も高いところです。
代表的なプラットフォーマーを示す用語としてGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)という用語もはやりましたね。
Google, Apple, Facebook, Amazonは既に時価総額が巨大すぎてこれから株価10倍、20倍に短期間でなるとは思えませんが、GAFA以外のプラットフォーマーに投資すれば今からでも儲けられるのではないでしょうか?
今回は銘柄選定の幅を広げるべく、GAFA以外で株式を上場している注目のプラットフォーマー企業を紹介します。
GAFA以外の上場プラットフォーマー企業リスト:8銘柄
思いつく限り、知る限りでリストアップしてみました。
時価総額はヤフーファイナンスとGoogle Financeの数字です。
順次追加していきます。
ビジネスモデルは取引課金と月額課金モデルの2パターン
導入部分でも書きましたが、プラットフォーマーと一言でいっても課金モデルには違いがあります。
大きく分けて
- 取引課金
- 月額課金
の二種類の課金方法があり、その組み合わせもあります。
Shopifyが月額課金(ベーシック29ドル、スタンダード79ドル、プレミアム299ドル)、DocuSignが年間課金なのに対し、その他のPaypal, Square, eBay, Upwork`, メルカリ, クラウドワークスは取引課金。
月額課金モデルは収益が比較的安定し、取引課金モデルは取引高によって収益は変動します。
取引課金のほうが、売り上げ増加時の収益爆発力があります。
働き方の変化をサポートするプラットフォーマー企業に注目
様々なプラットフォームがありますが、株式投資の観点で私が特に注目しているプラットフォームのはクラウドソーシングです。
日本政府も働き方改革なるイニシアティブを出していますが、世界的な時代の流れとして人々の働き方はもっと自由になり固定されない形になるのは間違いないと思っています。
技術の革新で固定費はどんどん変動費に変わっており、良し悪しは別として人件費にもその流れが来るのも当然の流れです。
このためクラウドソーシングに関するプラットフォーマーとして、Upwork、クラウドワークスに注目しています。
Upwork、クラウドワークスともに取引高が激増しています。
Upworkの2018年11月7日発表の決算では四半期での取引が前年同期比27%増のUSD 449M(約500憶円)に増えていますし、クラウドワークスの2018年11月14日発表の通期(1年分)決算ではシェアリングエコノミー事業の取引高が前期比81%増の101億円と激増しました。
クラウドソーシングのプラットフォームは、月額課金ではなく取引課金がメインです。
このため取引高が激増するとともに、売上高・収益とも激増すると見込んでいて、投資先として非常に面白いと思います。
まとめ
今回はGAFA以外の上場プラットフォーマーを一覧でまとめてみました。
他にもカバーしていないプラットフォーマーがあるでしょうから順次アップデートします。
Upwork、クラウドワークスに注目と書きましたが、今回検討した中で私が一番興味を持ったのがUpworkです。
クライドワークスの市場は日本しかありません。今後ともクラウドワークスのビジネスは急速に成長するとは思いますが市場が、市場が日本に限定されているので限界があります。
一方Upworkはグローバルなクラウドソーシングプラットフォームで市場は全世界中にあります。
既に年間取引高でクラウドワークスに比べて20倍くらい大きいですが、実は時価総額はクラウドワークス比5倍です。
非常に投資先として有望ではないでしょうか?
以下の日本及び米国株の注目銘柄紹介でもUpwork、クラウドワークスなどに触れていますので、こちらもどうぞ。