2019年も2018年同様に幾度となく株価が暴落するタイミングがあると思います。
あなたが株価暴落時に狙っている株は何でしょうか。
って思いませんか?
今回は私が2019年の株価暴落時に仕込もうと考えている株を紹介します。
なお、これらの株を買っても確実に儲かるわけではなく、更に株価が下がっていく場合もあることはご注意ください。
- 対象:株価暴落時に大きく有望株を仕込みたい投資家
- 得られること:株価暴落時に底値で買う銘柄の候補リスト
マネックスグループは仮想通貨事業の復活に期待
ネット証券のマネックスグループは、仮想通貨取引所コインチェックの業績が復活すれば、大きく業績も上がるのではないかと期待しています。
事業の根幹は日本と米国の証券業で、この部分はとても安定しています。
日本事業は成長はしていないものの安定的な収益を稼いでいますし、米国事業の収益が拡大中です。
この二つで全体の売上の96%を占め、コインチェックを中心とする仮想通貨事業が赤字という構造です。
と思うかもしれません。
比較のために仮想通貨事業でセグメント収益を公開しているGMOフィナンシャルホールディングス(GMOコイン)の収益状況を見てみてみると、GMOコインの営業利益は黒字なんですよね(2018年通期決算発表資料による)。
口座数でGMOコインとコインチェックを比較すると
- GMOコイン:22万口座(2018年12月末)
- コインチェック:170万口座(新規口座開設再開前の数字)
と口座数で見るとコインチェックはGMOコインの7倍の口座数があります。
もちろん、コインチェックの仮想通貨口座が稼働していないので現在は赤字なのですが、この口座が稼働し始めると収益は大きく改善するのではないでしょうか。
ビットコインに対する市場の期待は薄いでしょうし、コインチェックの業績回復を株価が盛り込んでいないのであれば、マネックスグループの仮想通貨事業が好転すれば株価は大きく上がるのではないかと推測しています。
仮にコインチェックの業績が復活しなかったとしても、日米の証券事業は盤石なので株価の底値は限定されていると思っています。
また、コインチェックの業績回復のために投資は必要ですが、多額の固定的な設備投資が必要ということではなく、単純にコインチェック口座での取引高が回復すれば収益は回復するという構造なので、マネックスの投資リスクも少ないはずです。
KDDIは5Gと金融に期待
KDDIはフォリオの5G(次世代通信システム)の大きな構成要素になっている銘柄です。
以下の記事でフォリオのテーマ投資をする目的の一つとして、新しい銘柄を発掘し試しに投資してみると書きました。
フォリオ投資をやって間もないですが、早速テーマ投資以外に単元株でのKDDIへの投資にも興味が出てきました。
KDDIの株価は政府の通信料金の引き下げ方針を受けて大きく下落しました。
海外在住経験がある身からすると日本の通信料が異常に高いとは全く思いませんが、政府の方針が通信料の引き下げなのであればKDDIの中長期的な業績に影響があることは間違いがありません。
ただ、政府が通信料の引き下げの方針を出してからかなり時間が経っているので、この要素は既に株価に盛り込まれていると考えています。
その上で、以下の収益拡大の可能性が十分に市場で理解されていないんじゃないかという想定です。
- 5G
- カブドットコム証券、じぶん銀行の連結子会社化による金融事業の収益拡大
5Gに期待
KDDIは2018年9月に虎ノ門にKDDI Digital Gateという5G、IoTのビジネス開発拠点作り、パートナー、子会社とのソリューションを提案しています。
5Gについては私も勉強し始めたばかりですが、通信速度が10Gbpsの超高速通信もできるようになり、
- 自動運転を実現するための膨大なデータがのやり取りができるようになったり
- 超精細な画像を使った遠隔医療をできるようになったり
- ドローンの商用利用が進んだり
いろいろなビジネス展開が考えられます。
自動運転の技術などソフトウェアの分野ではGoogleやマイクロソフト、ハードウェアですとドローンのDJI等中国企業には日本企業は勝てないかもしれません。
ただ、日本国内マーケットにそれを導入するためには日本にある携帯キャリアと組む必要があり、Google等が開発した技術をKDDIの5G基盤に流して使うというようにパートナーシップが組めます。
外国企業が日本国内に5Gのネットワークを組むことは今の所ありえないので、5G時代には日本の携帯キャリアにはGoogle等先進企業の技術も活用しより付加価値を付けたサービスを提供できるようになる大きなビジネスチャンスが出てきます。
最先端の技術競争で日本企業が米・中企業に負けたとしても、日本の携帯キャリアにはビジネスチャンスが転がってくるので、いまは携帯キャリアに投資するのは面白いアイデアだと思います。
KDDIの金融事業に期待
KDDIは直近のカブドットコム証券、じぶん銀行の連結子会社化に加え、2017年にはライフネット生命にも25%出資していますし、KDDIアセットマネジメントを通じて運用ビジネスも行っています。
auのイデコなんていうサービスもやっていますよね。
au Walletで決済事業をやってもいますので、日本の大手キャリアの中では非常に積極的にかつ直接的に金融事業に取り組んでいるユニークな存在です。
金融事業が成長していけば、KDDIは非常に面白い存在になるだろうと思います。
まとめ
今回は2019年のどこかのタイミングにはくるであろう株価暴落のタイミングに底値で拾う株候補を紹介しました。
今回あげた銘柄以外にも注目している会社はいくつかありますので、本記事には順次加筆修正をしていく予定です。
株価暴落が2019年のいつくるのかは全く読めませんが、いつ株価が暴落してもすぐに底値での買いを発動できるように日々銘柄研究をしていくといいと思います。
株で勝てるかどうかは、結局のところ安く買えるかどうかです。
株価暴落をチャンスに変えられるように準備をしておきましょう。