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2018年12月にマネーフォワードの株価が急落しています。2018年7月頃には株価が6,000円近辺だったのが、2018年12月14日には2,946円になっておりほぼ株価が半値になりました。

私の持ち分も当然暴落しているわけですが、今回の株価暴落を受けてどう対応すればよいのか悩んでいる投資家も多いでしょう。

今回はマネーフォワードへの投資を考える上での参考のために、株価急落についての私の視点を紹介します。

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株価急落のきっかけ:海外向け新株発行

今回の株価急落のきっかけになったのは、2018年12月5日付けの「海外募集による新株式発行に関するお知らせ」というリリースです。新株を2,500,000株海外投資家向けに発行して資金調達しますよということです。12月13日のリリースで、発行価格が2946円になったので調達金額は約70憶円です。発行価格が上記リリースによると

発行価格等決定日の株式会社東京証券取引所における当社普通株式の終値(当日に終値のない場合は、その日に先立つ直近日の終値)に 0.90~1.00 を乗じた価格(計算の結果1円未満の端数が生じたときは、その端数を切り捨てます。)を仮条件として、需要状況等を勘案した上で、発行価格等決定日に決定します。

という条件なので株価が下がれば海外投資家は安く仕入れることができるので売り崩されたということでしょう。

全く持って迷惑な話です。終値で発行価格決めるんじゃなくて、事前に決めておけばこうはならなかったはずです。

サブスクリプションビジネスで初期投資を積極的にして顧客獲得を優先させるため資金が必要なこと、MF KESSAIを拡大させていくために資金が必要なので、増資で資金調達するのは理解できる話ですが、価格決めのやり方が既存国内投資家を軽視していたといわれても仕方がありません。

資金調達の目的:マネーフォワードビジネス事業拡大のため

今回調達した資金の用途について、「発行価格等の決定に関するお知らせ」で以下の説明がなされています。

本海外募集の手取概算額合計上限6,901,900千円について、2020年11月までに、①MoneyForward Business事業の更なる事業の急速な拡大のために必要な営業・マーケティング費用及びプロダクト開発費用として5,620,000千円、②Money Forward Finance事業拡大のため企業間後払い決済サービスを提供するMF KESSAI株式会社への投融資資金を中心に600,000千円、③残額を将来的なM&Aを見据えた財務基盤の強化及び経営基盤安定化のため、過去のM&A及び広告宣伝費等に充当した金融機関からの借入金の返済(注)に充当する予定であります。

要約すると、

  • 8割:マネーフォワードビジネスの事業拡大用途
  • 1割:MF KESSAI投融資用途
  • 1割:金融機関からの借入金の返済

です。仮想通貨のような余計なものに使うならダメですが、今後のマネーフォワードのビジネスの中核となるマネーフォワードビジネスにほとんどを投下し、成長をさらに加速させる、のであれば妥当な使い方なんじゃないでしょうか。

決済短信を見ると、「1年内返済予定の長期借入金」+「長期借入金」で30億円ほど借り入れがあり、かなり借入金が多いので確かにこれ以上銀行からの借り入れで投資していくよりは新株発行で資金調達していったほうがいいというのも理解できます。

株価急落でもマネーフォワードの投資ストーリーは崩れていない

私自身マネーフォワードに投資したのは、マネーフォワードME、マネーフォワードクラウド会計といったサブスクリプションビジネスの可能性に大きく期待していたからです。

私自身マネーフォワードMEのユーザーであり、お金の管理の仕方が革命的に変わったことを実感しています。また、今後働き方の多様化でフリーランス、起業する人が増えていけばクラウド会計ビジネスも伸びることは間違いないと思っています。新規に事業を始める人が、パッケージ型の会計システムを導入する時代はもう終わりました。

直近の決算ではMFクラウドの売上高が前年比85%増と急激に伸びてきていてました。

株価が大暴落したとしても、この成長ストーリーに何も変わりはありません。

マネーフォワード株価急落に関する考え方:事業成長する中で必要な痛み

今回の株価下落で損害は被っていますが、私は今回の増資をポジティブにみています。小型株に投資している時点でリスクは承知の上です。私の資産の過半は安定したシンガポールリートでそこから潤沢な配当金を安定的に受け取っています。ただ、それだけだと資産が爆発的には増えないので資産の一部でリスクを取って小型株にも投資しているわけです。今回は小型株のリスクが顕在化してしまいましたが、資産全体に占めるインパクトは1%以下なので気にするほどのことではありません。

会社の増資の仕方にはお灸をすえる必要はありつつも、「急成長中の会社なのでうまくいかないこともたまにはあるさ」と大人の対応をしてはいかがでしょうか。

反省すべき点は、私がマネーフォワードが過去にも増資をしていたこと(2017年10月にも増資)、競合のfreeeも資金調達をしており(「クラウド会計のフリー、65億円調達を発表」2018年8月)マネーフォワードも対抗上増資で事業スピードを上げていく必要があったこと、マネーフォワードの財務諸表上借り入れが大きくなっていて新株発行していくのが合理的な選択であること、を予測して投資していなかったことです。

マネーフォワードの事業環境をきちんと見ていればどこかのタイミングで新株発行し増資することは予測できたはずです。

まとめ

マネーフォワードの株価が急落し、「どうしてくれるんだ!」と一瞬思たのですが、よく考えれば、

  • マネーフォワードへの私の投資額は小さく、今回の損失は資産全体へのインパクトはほぼない
  • 私がマネーフォワードに投資したときの成長ストーリーは全く崩れていない
  • 増資でマネーフォワードクラウド会計のビジネスをさらに拡大してくれるのであれば、悪い話ではない

ということからポジティブに考えることにしました。

丁度年末で特定口座の利益を調整しないといけないタイミングなので、いったん売却し損失を出し2018年の納税額を減らしたうえで、すぐに再投資することにします。

マネーフォワードへの投資で損失を出した投資家も多いと思いますが、冷静に考えて投資判断をしてみてはいかがでしょうか。

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