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LINEって毎日使ってますよね。

でも、LINEっていったい何で稼いでいる会社なのか知っていますか?

最近はLINE Payで消費者向けの太っ腹なプロモーション(Payトクキャンペーン等)もしていますし、小売りについても導入後一定期間はQR決済手数料無料のLINE Pay導入キャンペーンもやっています。ツムツム等のゲームもやっていますが殆どの人は無料で遊んでいると思います。

LINEは東証一部に上場していて最近株価が大きく下落しているので買おうかなと思ったのですが、ふと「この会社何で儲けている会社なんだ?」という疑問がわきました。

今回はLINEの収益の源泉を探るとともに、投資先としてのおすすめポイントとリスクをまとめてみます。

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 LINEの売上の分析とポテンシャル:LINEは広告会社である

LINEはLINEスタンプの売上やLINEゲームの売上がメインなんじゃないかと思ていましたが、実は全然違いました。

2018年第3四半期の売り上げを見てみましょう。決済短信を元に売り上げ構成を見ると、広告事業(ディスプレイ広告、アカウント広告、その他広告)でLINEの売上全体の52%を占めます。

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売上のそれぞれの要素を前年と比較してみると、ディスプレイ広告、アカウント広告両方とも売上が急増しているのがわかると思います。一方、「コミュニケーション・コンテンツ・その他」部門は売上減少です。これはLINEスタンプ、クリエイターズスタンプ、LINEゲームの仮想アイテムの販売が落ちたためです。

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ここから「LINEの主要な収益源は広告である」といえます。

広告事業とはいってもヤフーとは違いGoogleの検索連動型広告ではなく、自社のプラットフォームにおける広告です。事業タイプとしてはGoogleというよりはFacebook寄りですね。

利益の面からコア事業(広告、コミュニケーション・コンテンツ)と戦略事業(LINE Pay等新規事業)を見るとコア事業では一定の利益を出せる体質ではあるが、戦略事業で大赤字なことがわかります。LINE Payのプロモーションを見ていても「こんなのやって利益出るわけないよな」と思いますが、実際に全く利益度外視で事業の拡大に注力しています。

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LINE広告の特徴:7800万人にリーチ可能

LINE広告はLINEのアプリないしLINEの媒体を経由してのものです。例えば以下のような媒体での広告を販売しています。

  • LINE News
  • LINE公式アカウント
  • livedoor blog
  • NAVERまとめ

最近利用が進んでいるLINE@もLINE公式アカウントの一種です。

LINEはコミュニケーションアプリとしては日本では圧倒的なシェアを持っています。LINEの決算資料によると月間アクティブユーザーは7800万人にもなります。

ヤフーの決算書に月間ログインユーザーID数が4587万IDと書かれていてとんでもないなと思いましたが、LINEは7800万人のアクティブユーザーがいますのでヤフーをはるかに超えるリーチ力があります。これがLINEの広告事業のポテンシャルの源泉です。

LINEは毎日使っているけどFacebookもTwitterもやらないという層は多く存在するので、LINE広告によって他の広告媒体ではリーチできない層にアクセスが可能というのが差別化ポイントです。

よく考えたら私はTwitterはやっていませんでしたし、Facebookもinstagramも最近アクセスしていませんが、LINEは毎日何回も起動しています。Facebook, Twitter広告だと私のような層にはアクセスできませんが、LINE広告ではアクセスできますね。

LINEの財務力:戦略事業への投資資金は1400憶円調達済み

LINE Pay等の戦略事業が大赤字ですが、財務的に耐えられるのでしょうか。

営業キャッシュフローは2018年第3四半期は28億円の黒字。2018年9月末の現金同等物残高は2,600憶円あります。2018年9月に社債の発行で約1400億円を調達しているためですが、現金残高としては十分に余裕がある状態です。社債以外には大きな負債はありません。

(社債の発行については、LINEのプレスリリース「海外一般募集及び第三者割当による2023年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債及び 2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行に関するお知らせ」を参照ください)

今回発行したのは転換社債型新株予約券付き社債ですが、新株予約権を行使できる価格が7,467円(2018年9月4日付けプレスリリース)です。現在のLINEの株価は3,775円(12月28日)であり、今から株価が約2倍にならなければ新株予約権は行使されません。当面は発行済み株式が大幅に増えるというリスクはないでしょうし、仮に新株が発行されたとしても株価が今から倍になっていれば、既存株主も含めてみんなハッピーになれます。マネーフォワードと違って、こちらのほうが既存株主のことを考えています。(マネーフォワードについては「マネーフォワード株価急落をどう考える?」を参照ください)

そもそもFintechに投資するために転換社債を発行して資金調達しているので、戦略事業の売上高が急成長している限り赤字でも問題はありません。

まとめ:投資先としてのLINE株のおすすめポイントとリスク

LINEは一言でいうと広告とFintechの会社です。

日本で7800万人のアクティブユーザーがいるという圧倒的な顧客層の厚みがあり、これはGoogle, Facebook, Twitter等には太刀打ちできないものです。ヤフーですら月間のログインID数は4,587万人です。LINEは日本のインターネットの超老舗であるヤフーの1.7倍の顧客層を持っています。

いわれて久しいですがこれからはモバイルの時代です。LINEはそもそもスマホのアプリですので、ネイティブでモバイルです。

顧客層の厚みからも、モバイルでの展開力という観点からも日本でLINEを超える広告媒体というのはないでしょう。

あとはそれをどうやって収益化するかという話ですが、直近決算での広告事業の伸びを見る限り成功しつつあるようです。

LINE株の広告事業でのおすすめポイントは

  • 7800万人という日本での超巨大な顧客基盤
  • モバイル展開力
  • 広告事業が急成長しつつぁり、収益化に成功している

Fintechはリスクファクターで、評価がとても難しいです。私自身はLINE Payのユーザーですし、「LINE Payがおすすめな5つの理由」で書いたようにLINE Payは非常に良いサービスだと思っています。競合も激しく新規参入も盛んな分野ですが、圧倒的なLINEの顧客層を元に広告事業なども含め総合的に展開していけば、競合とは大きな差をつけられると私は思っています。ただ、リスクであることは事実ですので、LINE株に投資するときは注意しておきましょう。

私の総合的な評価としては、LINEの広告事業に大きな可能性を感じるので2019年にもう一段株価が暴落する局面で底値で拾いたいと思います。

皆さんもコミュニケーションツールとしてのLINEとは別に、投資先としてのLINEも検討してみてはいかがでしょうか。

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