世の中には日経平均が一日で1,000円暴落するような局面でも、なかなか下がりにくい特性を持っている株が存在します。

最近私の見ている銘柄の中では、JR東日本、東宝、京王電鉄、ユニチャーム、JR東海あたりは非常に株価が強かった印象があります。
もちろん、日経平均が1000円下落している中で無傷ではないのですが、株価の下落幅が他に比べて圧倒的に小さいです。

ポートフォリオの中にこういう強い銘柄を持っておくと、精神的にすごく助かるね。

今回は株価暴落に強い銘柄の一つである、JR東海株の強さについて紹介してみます。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:資産の安定性を求めている投資家向けの記事です。
    • 得られること:JR東海の株価が安定しあまり下落しない理由がわかります。

株価が安定している銘柄には共通の特徴があると思っているので、一連の記事を通して共通項を明らかにしていきます。

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JR東海は新幹線で驚異的に利益を上げている会社

JR東海は東海道新幹線の会社

JR東海は旧国鉄の東海地区を担当する会社です。
東海道新幹線と12本の在来線を持つ会社ですが、収益のほとんどは東海道新幹線になります。
鉄道中心の運輸業のほか流通業としてジェイアール東海高島屋などを展開し、駅ビルなどの不動産業も営んでいます。

2019年1月30日発表の2018年第3四半期累計では

  • 東海道新幹線の運賃収入9,828憶円
  • 在来線の運賃収入が792億円
  • 運輸事業合計で10,620億円
  • 会社全体の売上高14,077億円

です。

要するに売上高の70%が東海新幹線の会社です。

別名「東海道新幹線会社」ともいわれる所以です。

関東に住んでいると東海地区のことはよくわからず、JR東海というと新幹線しか思い浮かばなかったのですが、改めて数字を見るとイメージ通りの会社ですね。

新幹線に経営資源を集中させてそれを磨き上げている会社ともいえるでしょう。

JR東海は収益性が極めて高い

数字面でのJR東海の特筆すべきポイントは何といっても利益率の高さです。

  • 売上高 14,077憶円(第3四半期累計)に対して
  • 営業利益 5,976億円(売上高営業利益率42%)
  • 経常利益 5,398億円 (売上高経常利益率38%)

とんでもない利益率の高さです。

ニッチ企業で利益率が高い会社はあるのですが、通期予想連結売上高1兆8千億円の規模で営業利益率が42%というところがすごいです。

JR東海の収益性はJR東日本の二倍

比較対象としてJR東日本の数字を見てみると、2018年第3四半期累計の数字で、
売上高2兆2531憶円に対し営業利益4,405憶円で、営業利益率19.6%。

これでも十分に高い利益率ですが、JR東海はその倍の利益率ですから、如何に収益性が高いかがわかります。

新幹線という物理インフラの制約があるので売上高の伸び率は低いものの、2010年からは毎年過去最高の売上高を更新しています。
東京から名古屋、京都あたりだと新幹線しかほぼ移動手段がないので、代替案もなく独占状態ですね。

この東海道新幹線という独占状態の盤石の収益基盤を使って、驚異的な利益率を維持しているのがJR東海の特徴です。

株式市場が崩壊状態にある場合は、質に逃げますのでこういった会社が選ばれます。

JR東海の収益は極めて安定し、インバウンドもプラス要因

東海道新幹線はビジネスが中心でしょうが、海外からのインバウンド需要にも支えられています。
東京、大阪、京都あたりを回るルートではインバウンド客は新幹線を使うでしょう。
京都などの新幹線の駅では外国人旅行客を非常によく見ます。
インバウンド旅客が増えている現状では売り上げが上がる要素はあっても下がる要素はありません。

近い将来東海道新幹線の旅客需要が急減するような事態は考えにくいので、どんな経済状況下にあっても盤石の経営ができる会社といえるでしょう。

円高も円安もあまり関係ないですし、トランプも関係なく、米中関係の悪化も関係がありません。

JR東海の株価対策は少ないが、株価は安定

JR東海の配当利回りは0.65%と極めて低いです。株主優待も100株毎に1割引券をもらえるだけです。
最低投資単位で200万円を越える資金が必要な会社なので、この配当や株主優待では全く割に合いません。

しかし、逆の見方をすれば、JR東海の考え方は配当や株主優待といった小手先のことで株主に報いるのではなく事業からの収益による企業価値向上という本丸のところを見てほしい、と言っているようにも見えます。

実際のところはリニア中央新幹線の建設が最優先で株主還元は二の次なんでしょうが、それが事業の本筋なので良いと思います。

私が見ている限り2018年末の株価暴落時にははいわゆる高配当の銘柄の株価はことごとく暴落しました。

一方、JR東日本、京王電鉄、東宝、ユニチャーム、そしてJR東海といった株価大暴落に対して強靭な力を示した会社はどれも配当は少なく、株主還元もあまり積極的にはしていません。

株主還元を積極的にしなくても、これらの安定株に対する需要が強いので株価が安定するということでしょう。

JR東海の株価が暴落に強いということは、株価が最終的にはその会社の事業の将来性や収益性を反映するということを証明しているといえるでしょう。

まとめ

2018年に日経平均が大暴落している中でJR東海の株価の強さが目立ちました。

高配当株が続々と大暴落している中で配当利回りが低く株主還元もしていないのにです。

JR東海はリニア中央新幹線の建設のために巨額の債務を負っていて財務的には盤石ではないですが、本業である鉄道事業での突出した営業利益率42%の安定した収益力があります。

収益力の観点では極めて盤石です。

これをみると株式投資の本筋は事業に投資することだと改めて実感します。

私自身最近配当利回りや株主優待といった事業の本筋ではないところに着目して投資することが多かったことを激しく反省しないといけません。

事業が盤石な会社の株は株価が安定すする傾向にあるということ

配当狙いや株主優待狙いの投資が悪いわけではないですが、それをメインのポートフォリオにもっていってしまうと物事の本質を見誤ります。

なお、鉄道株全般について以下の記事で検討していますのであわせてどうぞ。

JR東海のような鉄道株はディフェンシブ株ですが、ディフェンシブ株については以下でまとめていますのでこちらもどうぞ。

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