最近になり赤字のSaaS銘柄への投資可否を判断するための指標として「40%ルール」というものがあることを知りました。

(参考:アメリカ部さんの「赤字だけど優良なSaaS企業を「SaaSの40%ルール」でフィルタリングしてみる」)

SaaS銘柄に投資するはしくれとして恥ずかしながら、私はこんな判断基準があるのは知りませんでした。

ただ、確かにSaaS銘柄って赤字の会社が多く、本当に投資していいんだろうかと判断に迷うこともあります

赤字の会社に投資して大丈夫かな?

SaaS銘柄は事業開始の初期段階では顧客獲得のためのマーケティング投資やサービス向上のための投資をするためどうしても赤字になります。

そして、初期の赤字を中長期的な売上成長により回収するというビジネスモデルです。

「40%ルール」の趣旨を自分なりに理解すると、赤字であっても売上高成長率が十分に高ければ投資対象に入れられるということでしょう。

40%ルールについての記事は米国のSaaS銘柄に焦点を当てたものが多いのですが、日本のSaaS銘柄はどんな状況なのでしょうか?

今回は日本の小型SaaS銘柄の投資判断基準を探るべく、代表的な日本のSaaS銘柄を「40%ルール」の視点で検討してみました。

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40%ルールの評価項目は売上高成長率と営業キャッシュフローマージン

今回使った基準は売上高成長率と営業キャッシュフローマージンです。ネットの「40%ルール」に関する記事の多くではフリーキャッシュフローマージンを使う計算方法が示されているのですが、フリーキャッシュフローですと営業状況だけではなく財務活動にも影響されてしまいます。

今回は純粋に事業が定常的に生み出すキャッシュフローということで営業キャッシュフローを使って計算します。

数字は基本的には決算短信や決算説明会資料からとっています。

本当は最新の決算発表を使うべきなのですが、日本の小型株の中には四半期のキャッシュフロー状況を公表していない会社がありますので、3ヵ月前の決算短信を使っているものもあります。ただ、傾向はわかると思います。

営業キャッシュフローマージンは、「営業キャッシュフロー / 売上高」で計算しました。

今回研究対象とした銘柄は、

マネーフォワード、ラクス、チームスピリット、クライドワークス、ビープラッツ、弁護士ドットコムです。

網羅的ではなく、自分自身が関心がある銘柄を選びました。銘柄数が少なすぎますので、順次分析対象は追加していくつもりです。

日本小型SaaS株の売上高成長率と営業キャッシュフローマージンの比較

「40%ルール」の検証をする際は売上高成長率と営業キャッシュフローマージンを足したもので評価するのですが、まずは足す前の状態を見てみましょう。グラフにしてみました。

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クラウドワークスをSaaS銘柄といっていいのか若干疑問はありますが、売上高成長率は一番高いです。マネーフォワードとチームスピリットが売上高成長率で並びますが、チームピリッとは営業キャッシュフローが黒字です。

日本小型SaaS株を「40%ルール」で検証した結果

売上高成長率と営業キャッシュフローを足したものをグラフで比較すると以下のようになります。クラウドワークスの売上高成長率が突出して高いため一番良い数字がでており、次がチームスピリットになります。

チームスピリットは良い銘柄だなあと常々思っていたのですが、数字上もやはりいい会社でした。

ラクス、マネーフォワード、弁護士ドットコムも合計値で40%を超えています。

ビープラッツは合計値が20%と今回検証した銘柄の中では唯一40%以下でした。この会社は今回の検証対象の中で唯一保有していない銘柄なので、全く意図していませんでしたが私の日本小型SaaS株投資は「40%ルール」に合致していました。

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銘柄Ratio
クラウドワークス119%
チームスピリット83%
ラクス50%
マネーフォワード41%
弁護士ドットコム41%
ビープラッツ19%

ビープラッツについては、今のところ期待するほど売上高成長率が高くないのでこういう数字になってしまっていますが、今後の決算に期待しましょう。

まとめ

米国SaaS銘柄の投資判断基準の一つである「40%ルール」を知ったので、それを活用して日本の小型SaaS株がどのくらいの数字になるのかを検証してみました。

サンプルデータが少ないので何とも言えませんが、私が良さげだなと思って投資している会社は40%ルールに該当していたので、もしかしたら日本の投資判断にも使えるのかもしれません。

これは興味深いテーマですので引き続き様々な角度で検証してみたいと思います。

皆さんも色々な切り口で分析し、中長期的に大きな成果の出る小型株投資をしていきましょう。

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