株価が乱高下する局面が多くなってきています。

株価が乱高下したときにリート(不動産)はポートフォリオを下支えしてくれますが、債券もポートフォリオ安定化に重要な役割を果たします。

私自身のポートフォリオを見ても株式の価格が乱高下しているときに、債券債券上場投資信託(ETF)の値動きは比較的安定している記憶があります。

債券買うならトヨタやソフトバンクの社債等個別債券買えばいいのでは?

と思うかも知れませんが、個別債券だと

  • 債券の発行体トヨタ、ソフトバンク等)の発行体の信用リスクを負う(発行体がつぶれたら無価値になる)
  • 機動的に売買できない(流動性が低い)
  • 売買ができたとしても個別取引になるので価格に透明性がない

のでいやなんですよね。

私は基本的に債券はETFで投資するのがいいと思っています。

今回はシンガポールと日本に上場している債券ETFの利回りをまとめてみました。

配当利回りの高い銘柄もあり、銘柄選択の幅が広がりますよ!

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:配当金投資家
    • 得られること:リートや高配当株以外の高利回り債券ETFというポートフォリオの選択肢が理解できます。
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高利回り債券ETF:利回りまとめ

シンガポールと日本に上場している代表的な高利回り債券ETFの利回りをまとめてみました。

配当利回り5%越えのものが3銘柄あります。ただ、株価は下落しているのでご注意ください。

取引通貨は最初の二つは米ドルです。シンガポール上場の債券ETFではありますが、取引通貨はSGDではなく米ドルです。

上場国銘柄株価直近一年間の
配当金合計
利回り
SGiShares Barclays USD Asia High Yield Bond Index ETF (O9P)$10.21$0.575.58%
SGiShares J.P. Morgan USD Asia Credit Bond Index ETF (N6M)$10.42$0.403.84%
JPABF 汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)12,570768.96.12%
JP上場インデックスファンド新興国債券 (1566)4800028545.95%
JP上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型 (1677)49,15013922.83%

高利回り債券ETF:個別銘柄の紹介

 iShares Barclays USD Asia High Yield Bond Index ETF

これはアジアの米ドル建てハイイールドボンドに投資するものです。

ハイイールドボンドは一般的にはリスクが高いものですが、様々な債券に広範囲に投資することで全体としてはリスクをコントロールしつつ、高い利回りを追求することが可能です。

この債券ETFはかなり広範囲に分散投資していて、保有銘柄のうち一番比重が高いのが中国 Evergrande Group が発行したものですが、比重はわずか2.24%だけです。

最大保有銘柄で資産の2.24%しかないのであれば、仮にどれかが不履行になっても全体の配当金支払いへは致命的な影響はないと考えています。

私も7年くらい保有していますが、ずっと安定して配当を受け取れています。

iShares J.P. Morgan USD Asia Credit Bond Index ETF

これは日本以外のアジアの政府ないし政府関連機関が発行する米ドル建て債券に投資するものです。

政府ないし政府関連が発行するものですので信用度が高いためハイイールドボンドに比べると利回りは高くはないですが、個別債券の安全性は圧倒的に高いです。

一番比重が高いのがフィリピン政府が発行する債券で全体の3.2%を占めます。

フィリピンがデフォルトでもしない限り配当金支払いに影響はありませんので心配する必要はないと考えています。

ABF 汎アジア債券インデックス・ファンド

これは日本に上場している債券ETFですが、ファンドとしてはシンガポール籍です。

投資対象はアジアの公社債。香港証券取引所と東証に重複上場されています。

投資比率が一番大きいのはSingapore Government Bondです。シンガポール政府は財務的には黒字ですし、レーティングはトリプルAですので殆どリスクはありません。

日本国債よりも安全性は高いくらいです。

過去色々な経緯があって組成された債券ETFのようです。

楽天証券の「アジア債券市場の魅力とETF投資について」というウェブに歴史も含めて詳しく紹介されているので見てください。

公社債券ETFにしては利回りが高いのが魅力です。

また、公社債に投資しているからなのか、過去二年くらいの基準価格の値動きを見ていると株価が非常に安定しています。

過去に株価が安定していたからといって、将来も安定するとは限りませんが、一つの参考材料にはなるでしょう。

上場インデックスファンド新興国債券

「円換算したブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」に連動するものです。

非常にわかりにくいインデックスですが、要は投資対象は新興国の国債です。

対象国はアジア限定というわけではなく、

アルゼンチン、ブラジル、チェコ、ハンガリー、インドネシア、イスラエル等いろいろな国の国債に投資するものです。

なぜか韓国が含まれています。

私も保有していますが、債券にしては大きな値動きがあるので、なるべく基準価格が低いところを狙い、暴落したときに買うのがいい印象です。

上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型

最後に紹介するこの債券ETFは、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」に投資します。

こちらは新興国ではなく、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ等先進国の債券が対象なので安全性がより高いです。

もう一つ、ETFの名称の通り毎月配当金が支払われるというのが大きな特徴です。

配当利回りが高くないのでメインのETFとはならないかもしれませんが、毎月おこづかいをもらう感じで投資するのもいいと思います。

まとめ

今回はシンガポールと日本の高利回り債券ETFについてまとめてみました。

個別の債券(社債、国債)に投資する場合は相対取引で流動性が低く好きな時に自由に売買できないという大きな問題があります。

債券ETFはプロが目利きして売買をしてくれ、ETF自体はマーケットが開いている限りいつでも売買でき流動性もあるものです。

私からすると流動性が低い債券に流動性をもたらす非常に良い商品です。

今回挙げた4銘柄はどれもある程度配当利回りを提供してくれるものです。

債券とは言え、先進国の国債に比べて新興国債券やハイイールドボンドはかなり高いリスクがあります。

アジア通貨危機のような事態が発生すればまたどうなるかはわかりません。

ETFの形で投資していれば、ETFとしては広範囲に分散投資しており、投資しているすべての債券がデフォルトするようなシナリオ以外は継続した配当金が出るものと思っています。

そんなシナリオはなかなか想定しにくいのではないでしょうか。

財産三分法という考え方がありますが、株、不動産(リート)に加えて債券ETFをポートフォリオの中に組み込むことでポートフォリオの安定性は増します。

高利回りの債券ETFをポートフォリオに加え、より安定した配当金を目指してはいかがでしょうか。

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