Japan-Reit.comの利回りランキングの下のほうに「インフラファンド一覧」ってありますよね?

インフラファンドはいま6銘柄上場されていて、すべて高い分配金利回りを出しています。。

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人、東京インフラ・エネルギー投資法人、エネクス・インフラ投資法人に至っては7%を越える分配金利回りです。

年率6%, 7%の分配金利回りはとても魅力的です。

ただ、私の過去20年の投資経験上配当利回りが高すぎるものは危険がいっぱいあるのです。

そして、利回りにつられて投資すると、株価・基準価格が暴落して大損をするというそんな苦い経験を幾度となくしてきました。

とはいっても、利回りが高いから投資しちゃうんですけどね。

インフラファンドは利回りは高いですが、

何か裏があるんじゃないか?
すごいリスクがあるんじゃないか?

という気もします。

実際にインフラファンドにはかなり不透明なリスクがあると思います。。

以下で説明していきますね。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:東証上場のインフラファンドへの投資を検討している投資家
    • 得られること:インフラファンド固有のリスクが理解できます
スポンサーリンク

インフラファンドとは何か

リスクを考える前にまずは「インフラファンドとは何か」を理解しましょう。

インフラファンドというと文字だけを見ると空港、水道などのインフラに投資するビジネストラストイメージしてしまいますが、実際には全く違います。

日本における上場インフラファンドというのはすべて

再生可能エネルギーの固定価格買取制度が適用され、かつ、原則として既に稼働している太陽光発電設備等

に投資するファンドです。

タカラレーベン・インフラ投資法人の例を出しましたが、残りの4社も仕組みは全く同じです。

インフラファンドとは?
「固定価格買取制度が適用されていること」を条件として、太陽光発電施設等に投資するファンド

固定価格買取制度というのは、経済産業省のホームページによると

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。

太陽光発電のような再生可能エネルギーは火力発電など他の発電手段に比べて発電コストが高いので、自由競争下では普及しません。

化石燃料への依存度を低くし、かつ自然環境への影響が少ない発電手段として再生可能エネルギーを普及させるという政府の政策にもと、利用者(我々)が「再エネ賦課金」という形で余分にお金を払い、電力会社が太陽光発電事業者から固定価格で一定期間買い取っています。

インフラファンドの仕組み

インフラファンドは太陽光発電事業者に直接投資するのではなく、インフラファンドが太陽光発電設備を保有・太陽光発電事業者に貸与し賃料を受け取る仕組みです。

少しわかりにくいですが、インフラファンドの分配金の原資は太陽光発電での売電収入ではなく、太陽光発電設備の賃料です。

太陽光発電事業者は固定価格買取制度によって安定的な太陽光発電収入があるため、インフラファンドに対しても安定的な賃料の支払いができます。

発電事業者が受け取る固定買取価格は、調達期間20年の間固定です。

ただ、買取価格自体は最初のころは40円等ありましたが、買取価格は政府の政策により年々下がっています。

買取価格が下がれば、インフラファンドに支払える賃料も下がってきます。

なお、太陽光発電のコストがあまりにも高いのでこの制度自体は見直されていますが、過去に契約された買取単価、調達期間は変更がありません

(この点については、タカラレーベン・インフラ・投資法人のプレスリリース「固定価格買取制度の見直しに関する一部報道について」を参照してください)

調達期間は2033年頃から終了し始める

固定価格で売電でき賃料を払えるのはよいのですが、それは調達期間の期間だけっていうのがわかったと思います。

調達期間はいつ終わるの?

という素朴な疑問が出てきませんか?

タカラレーベン・インフラ投資法人の場合だと2033年7月30日にLS塩谷発電所の調達期間が終わります。

そして、2033年~2036年ですべての調達期間が終わります

2033年~2036年で調達期間が終わるのは他のファンドも同様です(いちごグリーン・インフラ、カナディアンソーラーの決算短信をチェックしました)。

2033年、2034年ごろまでは各社とも固定価格で電力会社に買取をしてもらい、それを原資に賃料を払えるので投資家に分配金も払えますね。いまが2019年ですからあと14年間調達期間が残っているということです。

逆に言うと、あと14年間しか固定的な収入が約束されていない、ともいえます。

インフラファンドへ今から投資し長期保有でリターンを得られるのか

インフラファンドの分配金利回りはだいたい6%です。

固定価格買取制度の調達期間が残り14年間残っているので、あと14年間6%が続きます。

調達期間完了後も売電は続けるでしょうが電力会社が買い取ってくれる保証はないですし、買い取ってくれたとしても買取価格の保証もありません。全く買い取ってくれない可能性もありますし、買い取ってくれたとしても売電価格は今とは比較にならないくらい低いでしょう。

この場合調達期間完了後に現在の分配金を維持するのは不可能です。

仮にあと14年後に売電が停止し賃料収入が途絶えた場合、6%x14=84%、すなわち投資元本の84%までは分配金でカバーできますが投資金額全額は改修できません。

調達期間終了後のインフラファンドの価値がどうなるかの考え方次第ですが、ずっと保有したところで投資金額を回収できないのではないかというのが私の考えです。

数年投資し配当金を受け取って売却する

というのが基本的な投資計画になるでしょう。

Jリートの場合は永久保有でも永久に配当金を得られるのですが、インフラファンドで永久保有をした場合2030年ごろになって大きく減配のリスクを負う可能性がありますよ。

まとめ:インフラファンドのリスクと投資の考え方

インフラファンドというのは太陽光発電の固定価格買取制度を利用した投資商品です。

調達期間20年間の間太陽光発電事業者は固定的な売電収入を得て、固定的な賃料をインフラファンドに払います。

その結果、インフラファンドの賃料収入は固定となり、投資家への分配金もほぼ固定となります。

逆に言うと、固定価格買取制度に依拠した投資ですので、この買取期間(調達期間)が終わるのが最大のリスクです。

調達期間ずっと保有したとして投資が回収できるかどうか不透明な印象を私は持っています。

太陽光発電業者は売電を続けたいとしても電力会社に電力の買取義務はないからです。

調達期間が後30年、40年残っているなら別の話ですが、残存期間が14年しかなく、また調達期間終了後の売電状況が現時点では予測不可能なので、投資回収にリスクがあります。

インフラファンドについては今は高い分配利回りでいいと思いますが、長期的に保有するにはリスクが大きいと思います。

安定分配金自体は魅力ではありますが、高配当には裏の話があるので、慎重に投資を検討したほうがいいでしょう。

なお、インフラファンドよりもJリートを銘柄分散で持つかJリートETFで持つほうが安全性が高いと思います。

以下の記事で紹介していますのでご参考までに。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう