日本株、米国株など世界中の株価が大きく下落していますが、あなたはこの株価暴落で生き残ることができていますか?
私は日本株の大部分を2019年12月と1月に売却済みで、過去最高レベルの現金ポジションを持ってこのコロナウイルスの株価暴落に臨んでいます。
シンガポールリートとJリートは保有を続けていますが、一部のホテルリートは別として全体的にはリートの株価下落は緩やかなためいまのところポートフォリオ全体としては致命傷は受けていません。
- 暴落前に株を売却し現金ポジションにした
- リートも広く銘柄分散してリスクを抑えた
の二点が非常に強く機能しました。
2018年の株価大変動のときも現金を多めにすることで耐えたようです。
「現金は王様 Cash is King」でしたね。
この記事は2018年10月~12月の株価の乱高下のときに株で大損を避ける方法について書いたものですが、改めて読んでみて有用性を確認したので当時の文章を残しつつ再掲します。
株価下落についての描写は2018年当時のものを残しています。
目次
2018年10月~12月株価暴落で私のポートフォリオはどうなったか
2018当時、私は金融資産の85%程度をシンガポールリート、Jリート、日本株、米国株に投資していました。
2018の株価暴落でJリートを除く投資が大きく下落しました。
米国株ポートフォリオは2018年9月の最高値から約25%資産価値が下落。
日本株については投資金額の30%~50%の損失を発生する銘柄が15銘柄程出てしまい、10銘柄を損切りしました。
シンガポールリートも下落したのは下落したのですが、配当金が出続けているので保有を続けています。幸いなことにJリートは多少下落しましたが、影響はありません。
結果としてはかなり資産は減らしましたが、致命傷は追っていません。
2018年10月以降シンガポールリートの配当は再投資せずシンガポールドル現金で保有。
Jリートでコンフォリアレジデンシャル等を利確した分の資金も再投資に回さず現金で保有。
損切りと利確したものも現金で保有しているので、ポートフォリオに占める現金比率を意図的に増やし株価暴落への防衛力を高めています。
ポートフォリオの損益状況ですが、米国株は高値から25%下落したもののまだ含み益状態です。日本株はさすがに含み損状態ですが致命的な数字はありません。
今回は株価暴落を生き残ったと言えるでしょう。
株で大損を避ける方法
株で大損を避ける方法で重要なのは以下の5点です
- ポートフォリオを組む時に株価暴落・市場急落に耐性のある組み合わせを選ぶ。安定株と成長株の組み合わせなど
- 銘柄をきちんと分散させて保有する。すべての銘柄が全部一律に大幅下落することがないように、銘柄の組み合わせを考える。
- 時間分散をする。一気に全部投資しない。
- レバレッジは掛けない
- ヤバいと思ったらどんなに損失があろうと躊躇なく損切り
資産の組み合わせを事前に計画する
ポートフォリオを組む時にどんなことがあっても生き残れることを考えて資産配分決めることが重要です。
私の場合シンガポールリートとJリートで金融資産の70%を運用しており、この部分は株式市場の暴落には比較的耐性が強いです。
株式市場がどんなに暴落してもこのリート(不動産)部分が防壁となって私を守ってくれます。
株価が暴落している間もリートからは安定的な配当金を受け取れますので生活にも影響は出ませんし、配当金の存在が精神的な余裕を与えてくれます。
銘柄を分散させて保有する
日本株と米国株は市場が急落すれば乱高下しますが、それでも40銘柄に分けてリスクは分散させています。
仮に市場が全面安になり、銘柄の中には50%下落する銘柄が出てきたとしても日経平均が一夜で50%下落するわけではないので、ポートフォリオ全体が50%も下落はしません。
分散の効果で日本株ポートフォリオ全体の下落率が大きくはないので、損切りし逃げる時間はあります。
本来であれば銘柄同士の相関性を考えて組み合わせを考えればよいのですが、私にはそのスキルがないので単純に多様な業種の保有になるように銘柄数を増やしています。
時間分散で投資する
米国株はまだ含み益状態だと言いましたが、米国株は2年以上前に投資したものです。
今のように株価が大きく上がる前に仕込んでいたのでたとえ株価が現在の高値から下がろうが余裕で含み益状態を維持できます。
株式投資の最適なタイミングは誰にも予測しえないのですから、時間をずらし少しづつ投資するのが重要です。
これは日本株でも同様に言えます。
私は株を買うとき常に「これは安い!」「いまは絶対買いのチャンスだ!」と思って投資するのですが、殆どうまくいきません。
自信をもって投資した銘柄が1年も経たずに半値になるなんてことはザラです。
株式投資とはそんなもので、自分が最高のタイミングで売買できるなんてことはない、という謙虚な気持ちで挑みましょう
最高のタイミングで売買できずに買いのタイミングなんてわからないのであれば、淡々と定期的に時間を分散させて買っていくだけです。
私は株式投資を新入社員のころから20年近く続け株式投資でそれなりの資産を築いてきてはいますが、株式投資とはそんなものです。
レバレッジは掛けない
レバレッジ(信用取引、CFD等)についてはいろいろ考え方はあるかと思いますが、私は一切レバレッジは掛けません。
現物買いのみです。
レバレッジを掛ければ大きな収益チャンスがあることは理解していますし、株価の上昇局面ではレバレッジを掛けたほうが儲かることも理解しています。
ただ、銘柄選定もうまくないし、取引のタイミングを読むこともうまくない私がレバレッジを掛けたところで、リスクを増やし精神のバランスを欠くような状況に陥るだけで良いことはないんじゃないかと考えてやっていません。
以前に一度若い頃に信用取引に挑んだ時があって初めは大きく儲かったのですがやっているうちに損失を重ねトータルで利益を出せませんでした。
また信用取引をやっているときに気分がかなり高揚してしまい精神面での安寧を保てなくなったのを実感しました。
レバレッジは自分には向きません。
それ以来一切レバレッジは掛けていません。
資産の85%を金融資産に投入し大きなリスクは取っていますが、現物取引しかやっていないのでどんな状況でも資産全部を失うことはありません。
ヤバいと思ったらどんなに損失が出ていようと躊躇なく損切り
私は損切りが非常に下手です。上がっている銘柄はすぐに利確したくなるくせに、含み損のものは「いつか騰がる!」と思ってしまい損切ができません。
そんな私でも2018年は損切りをしました。
当時は第六感が危険だと判断しました。
買い値から50%下がった株を損切りするのは確かに精神的にきついです。
ただ、そこで迷うと死にます。
損切りした銘柄が翌日ストップ高になるかもしれませんが、そんなの誰にもわからないので自分の損切ルールに従うか、あるいはヤバいと感じたら躊躇なく損切りしましょう。
今生き残らなければ、将来大儲けをすることもありません。
重要なのは生き残り投資を続けること
株式投資を20年近く続けてきました。
ITバブル崩壊、同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災と様々な市場を揺るがす事件で株式市場が大暴落するのを体感してきました。
同時にどのような事件が起こっても結局株式市場は元に戻り、最高値を更新していきました。
ITバブル崩壊、同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災等で株式市場から完全に退場してしまった場合、その後の株価上昇局面を利益を得られませんでしたよね。
どうせ株価は戻ります。
その時に株式市場に資産を投入していなければ、投資で利益は得られません。
株価下落を生き残ること、これが投資で成功する鍵です。
まとめ
株価暴落でも生き残り投資を継続する方法について説明しました、
月並みではありますが、5つのことを実行しましょう。
- 暴落に強い資産の組み合わせを計画、実行する
- 銘柄を分散させる
- 時間分散で買う
- レバレッジは掛けない
- 躊躇なく損切り
2018年10月~12月の株価急落は、ITバブル崩壊、リーマンショックのようなケースに比べれば全く大したことのないものです(あの時は私も資産の半分を失いました)。
この程度の下落は余裕で耐えきるような資産の組み合わせと銘柄を選んでいきましょう。
私の20年間の株式投資の経験からいうと、投資はやっていればいつか儲かります。
これからどんな事件が起こるかわかりませんが、「どんな状況であってもどんなに株式市場や為替市場が急変しようと絶対に生き残る」これを心に決めて冷静な投資行動を続けていけば結果は自然とついていきますよ。
儲かるかもうからないかは自分次第ですがね。
なお、以下の記事で株価暴落に強いディフェンシブ銘柄について検討していますので参考にしてみてください。