配当利回りが相対的に高いオーストラリア株への投資は魅力的ですよね。
では、日本からオーストラリア株をどうやって買ったらいいか分かりますか?
私も日本在住ですがオーストラリア株を買おうとしたときに、日本の大手ネット証券ではオーストラリア株を取り扱っておらず困ってしまいました。
今回私は無事にオーストラリア個別株に投資する方法を見つけましたので、日本からオーストラリア個別株を購入する方法を紹介します。
オーストラリア株をみずほ証券で購入する
みずほ証券でオーストラリア株を購入することができます。
取扱銘柄の制限はないので、日本在住者にはみずほ証券を使うのが一番カンタンではあります。。
手数料は、
- 海外取次手数料:0.5%
- 国内取次手数料:100万円以下の注文を出した場合、約定代金×1.08000%+2,700円
- その他手数料コストはなしと記載されているので、配当受け取りには手数料はかかりません
で、外貨取引も可能です。
具体的に手数料を計算すると、80万円相当のWoodside Petroleumを買った場合、
- 海外取次手数料:4,000円
- 国内取次手数料:11,340円
- 合計:15,340円
かかります。
80万円分のオーストラリア株を買った場合、合計の購入手数料は2%近くになります。
みずほ証券でオーストラリア株を買うのはめちゃくちゃ高コストですね。
ただ、いろいろめんどうくさいのがいやなら、みずほ証券でオーストラリア株を買うのがいいでしょう。
オーストラリア株をインタラクティブ・ブローカーズ証券で購入する
インタラクティブ・ブローカーズ証券の米国口座でもオーストラリア株を購入できます。
日本国内口座だと買えないので注意して下さい。
取引手数料は、
- 約定金額の0.08%
- 最低手数料 6 AUD
- 最大手数料なし
です。
Woodside Petroleumを AUD 33で400株買った場合の手数料は、AUD 10.56 = 760円となります。
めちゃくちゃ手数料安いですね。
配当の処理には手数料はかかりません。
ただ、インタラクティブ・ブローカーズ証券の月間平均口座残高がUSD 100,000以上ない場合は、月々USD 10ドルの口座維持手数料が取られます。
手数料がUSD 10を超える場合は口座維持手数料はかかりませんし、手数料がUSD 10以下の場合はUSD 10と手数料との差額が取られます。
USD 2,000以下の金額しか預けていない場合は口座維持手数料がUSD 20になるので注意して下さい。
メインの海外取引口座をインタラクティブ・ブローカーズ証券にして、まとめて海外株を売買するなら預け入れ資産がUSD 100,000くらいはいくでしょうから、その場合はインタラクティブ・ブローカーズ証券を使うのは優良な選択肢でしょう。
シンガポールのStandard Chartered Bankでオーストラリア株を買う
これはシンガポール在住経験がありシンガポールのStandard Chartered Bankに証券口座を持っている人だけが可能な方法です。
Standard Chartered Bank Singaporeでもオーストラリア株を取り扱っています。
手数料などについてですが、
- 取引通貨はAUD(SGD建ての取引はできない)
- 最低手数料AUD 10=700円くらい
- 手数料率:0.25% (Personal Banking)
株価AUD 33でWoodside Petroleumを400株買った場合の手数料は、AUD 33 x 400 x 0.25% = AUD 33 = 2,640円くらいになります。
OCBC証券でもオーストラリア株を扱っていますが、シンガポールの金融機関で比べるならStandard Chartered Bankのほうが圧倒的に手数料が安いのでおすすめです。
私のようにStandard Chartered Bank Singaporeに口座を持っている人は、そのままオーストラリア株を買うのがいいでしょう。
もちろん、日本居住者が新規にStandard Chartered Bank Singaporeの口座を開設することはできませんので、あくまでStandard Chartered Bank Singaporeの口座を今保有している人だけが使える手段ではあります。
IG証券のCFDでオーストラリア株に投資する
IG証券ではCFDでオーストラリア株に投資することができます。
Woodside PetroleumなどもCFDで投資できます。
手数料等は
- 手数料率:0.108%
- 最低手数料:AUD 8.64=630円
- 証拠金維持率:20%
- ファンディングコスト:総取引金額(当日終値 × ロット数)×当該銘柄の該当国の基準金利 ± 2.5% ÷ *360日
ファンディングコストについて計算してみましょう。
Woodside PetroleumをAUD 33 x 400株持っていて、オーストラリアのインターバンクレートが1%だとすると、
毎日 AUD 33 x 400 x (0.01+0.0250) / 360 = AUD 1.283のファンディングコストがかかります。
年間だと3.25%の金利がかかる計算です。
これだけ高い費用がかかるとすると、配当金狙いでオーストラリア個別株CFDを持ち続けるのは結構辛いです。
レバレッジを3倍かければ、3倍の配当金収入は得られるものの、ファンディングコストも3倍かかってきます。
もちろん、レバレッジを掛けてオーストラリア株CFDを取引すれば、元本に対する配当利回りは高くすることができますけどね。
オーストラリア株を購入するにはどの方法が良いか?
オーストラリア株を購入する方法を検討してきました。
- みずほ証券
- インタラクティブ・ブローカーズ証券の海外口座
- シンガポールStandard Chartered Bank
- IG証券のCFD
では、オーストラリア株を購入する上でどの方法がベストなのでしょうか?
みずほ証券は手数料が高すぎるのでやめておいたほうが良いです。
インタラクティブ・ブローカーズ証券に資産を集約するなら、売買手数料が最も安いインタラクティブ・ブローカーズ証券がいいでしょう。
シンガポールのStandard Chartered Bankに口座を持っている場合、頻繁に売買をせずに長期保有前提で投資するのであればStandard Chartered Bankでオーストラリア株を買ってしまうのも良い選択です。
私の場合はStandard Chartered Bankの口座を持っているので、ここで取引をしています。
オーストラリア株を資産の一部として分散の一環として取引するのであれば、IG証券のCFDが良いと思います。
みずほ証券に比べて手数料が激安ですし、インタラクティブ・ブローカーズ証券のように口座維持手数料もありませんから。
株式CFD取引でファンディングコストがかかるのが懸念ですが、オーストラリアには4-5%を超える配当利回りの大手企業がゴロゴロしているので、ファンディングコストを払ってもマイナスにはなりません。
また、IG証券はFXもやっているので、みずほ証券のように為替で大きくぶっこ抜かれる心配もないでしょう。
IG証券で取引するのであればレバレッジを2倍程度に抑えつつ(証拠金維持率50%以上はキープ)IG証券でオーストラリア個別株CFDを取引するのがおすすめです。
まとめ
日本からオーストラリア株を購入する方法について検討してきました。
日本の大手ネット証券で取扱をしてくれることがベストですが、いまはそれがない状況ですと
- Standard Chartered Bank Singapore (SCB) に口座を持っているなら、SCBで取引してしまうのが簡単です
- 日本在住でSCBに口座を持っていないなら、インタラクティブ・ブローカーズ証券で取引するのが手数料的にはいいでしょう。ただ口座管理手数料には注意してください。
いまのあなたのポートフォリオにオーストラリア株を資産に組み込むことで大きな分散効果が期待できますし、高配当で配当を得ることもできますので、ぜひオーストラリア株への投資も検討してみてください。