投資を始めたいけど、何から始めたらわからない!
っていう人多くないでしょうか。
昔と違って今はとても投資先の選択肢が多い時代です。
何から始めていいかわからず、いきなりトルコリラFXやハイレバレッジのCFD等ハイリスクな投資をやってしまったりする人とかいないでしょうか。
それも人生なので否定はしませんが、初心者がそんなハイリスク投資をやっても継続的に勝てる確率は高くありません。
時々大儲けしている人もいるでしょうが、例外ですよ。
今回は私の投資歴20年の経験から、運用期間13年で資産規模3,000万円を目指すための投資ポートフォリオの作り方を紹介します。
3,000万円くらいまでいけばあとはご自身のやり方で1憶円程度まではたどり着けますが、0から3,000万円までたどりつくのがまずはしんどいのではないでしょうか。
想定する所要時間は22歳で新卒で大学を卒業してから13年です。
つまり、35歳で3,000万円の金融資産を作るためのロードマップです。

と思うかもしれませんが、今回紹介するのは無理せず安定運用を重視したやり方です。
株式投資の比重を高めたり、投資金額を増やせればもっと早くに達成できる可能性がありますよ。
その辺はご自身のリスク許容度で判断ください。
目次
35歳で金融資産3,000万円を目指す資産配分
今回は安定運用をするためレバレッジ(資金の何倍もの金額を運用すること)は掛けません。
この場合個別株でハイリターンの銘柄を狙い、配当金目的の投資は一切しません。
Jリートや債券は使わず、ETFを含めた(現物の)株式投資で攻めます。
13年後の目指す資産配分は
- 積立NISAでの海外ETFと株式投資:85%
- 日本円キャッシュ:15%
といったところです。
円グラフにするとこんな感じが35歳の金融資産の構成のターゲットです。
株式投資の比重が85%って多いと思うかもしれませんが、私の経験上このくらいにしないと新卒から13年で3,000万円の金融資産は達成できないと思います。
金融資産に占める株の比率が大きいとしても、長年やっていけばリスクは管理できるようになりますよ。
35歳で金融資産3,000万円をための毎月の貯金と投資
必要な毎月の貯金額と13年間の合計金額は以下の通りです。
13年間で1,728万円の余裕資金を生み出しましょう。
ざっくり言えばこういう計画です。
このくらいは頑張れば現実的にできそうに思いませんか?
以下が毎月に必要な貯金額ですが、3年目で毎月7万円貯金するだけでいいんですよ。
10年目を越えてくると月15万円貯金する必要はありますが、30歳を超えてくればなんとか可能でしょう。
もし上記の余裕資金が毎月の 給料から捻出できないのであれば、アフィリエイトで稼ぐとかダブルインカムにするなど収入を増やす方法を考えたりして何とかしましょう。
このぐらいは貯金できないと金持ちになれません。
13年間の資産増加のイメージと想定利回り
13年間の資産増加は以下のようなイメージです。
海外ETFと個別株の年間リターンはそれぞれ5%と20%の想定です。
個別株は成長株に投資していく戦略を取りますので、マイナス20%の年もあればリターンが100%の年もあり、13年平均していくと20%くらいを目指すということです。
毎年安定して20%のリターンが取れると思っていませんが、ある程度中期的にはこのくらいは達成しないといけませんね。
グラフにすると現実味をもって感じてもらえるのではないでしょうか。何とかなりそうでしょう?
積立NISAと個別株の銘柄選定のやり方
2019年現在は投資の選択肢が非常に多いので、ここでは参考までに私だったらどうするかという銘柄を紹介します。
積立NISAの銘柄選定
これは別の記事でも書いているのですが、積立NISAでは米国株を投資対象とするのが最も投資効率が高いと考えているので、「楽天バンガード・全米株式インデックスファンド」で良いと思います。
これ一本で米国上場銘柄に広く分散投資でき、かつ信託報酬も年0.1696%程度と非常に低コストで運用できる良い商品です。
13年間毎年積立NISA投資枠の40万円MAXで積立投資していきましょう。
個別株の銘柄選定
個別株については、米国、中国、日本の成長株に投資していきましょう。
米国株の銘柄選定
米国株は私が以下記事でで紹介したようなSaaS銘柄がいいのではないでしょうか。
SaaS銘柄がよいのは、いったん事業が軌道に乗ってくれば非常に安定的なビジネスが展開でき投資の安全性が高いためです。
昔はバイオ株が大きく儲けられたのですが、予測しえないリスクが大きすぎるのであまりおすすめできませんね。
具体的な銘柄候補としては、
- CyberArk Software
- DocuSign
- Upwork
- Coudera
- Paycom Software
- Okta
- Square
- Zuora
- Dropbox
- Shopify
- Atlassian
- Splunk
あたりが投資対象に入ると思います。
中国株の銘柄選定
中国株は、
- アリババ
- テンセント
- バイドゥ
を1/3づつ投資していけばいいと思います。
どれが大当たりするかはわかりませんが、現在の知見では、10年先にこの3社を凌駕するIT企業が中国で現れるとは考えにくいです。
時価総額を見ると超巨大企業ですが、中国市場の巨大さを考えれば事業はまだまだ成長するでしょうから、成長企業として投資していいのではないでしょうか。
日本株の銘柄選定
日本株もSaaS銘柄で行きましょう。
SaaSは初期は赤字で事業が不安定ではあるのですが、いったん損益分岐点を超えると急速に高収益になっていくので私は大好きです。
具体的には、
- チームスピリット
- ラクス
- クラウドワークス
- マネーフォワード
の4社がいいのではないでしょうか。
基本的には「40%ルール」に合致しているかどうかを検証して投資していけばいいと思っています。
今後も日本市場にどんどんSaaS銘柄が上場してくるでしょうから、その中から選んでもいいでしょう。
株式投資における米国、中国、日本の割合
株式投資での国別の比重では
- 米国株:50%
- 中国株:30%
- 日本株:20%
くらいでいいのではないでしょうか。
あまり厳密に国別の比重を考える必要はないと思いますが、SaaSやIT銘柄を中心に個別株投資をやるのであれば、自然と米国中心になっていくでしょう。
米国には有力なSaaS銘柄が多いですからね。
このように資産配分をすると、海外株、日本株、日本円キャッシュの比率は以下のようにだいたい海外株73%、日本株12%、日本円キャッシュ15%といった割合になります。
投資先別としては、以下のように楽天バンガード全米株式インデックスファンドと米国個別株を合わせて金融資産全体の5割を超える形です。
まとめ
今回は22歳で社会人になってから13年間で金融資産3,000万円を達成するための投資ポートフォリオの作り方と投資ロードマップを紹介してみました。
今回紹介したのは一例にすぎませんが、こんな風に投資ポートフォリオの完成図をイメージしながら日々構築していくと効率的に資産形成ができますよ。
完成図があれば、無駄な売買や意味のない銘柄に投資したりすることも避けられますし、年間の資金計画も立てやすいでしょう。
金融資産3,000万円は最初の通過点にしか過ぎませんので、さっさとこのくらいは越えていきましょう!