ユニバーサル・スタジオ・シンガポールに平日行ってきたのですが、ものすごい人混みでした。

ジェットコースターメインで見てきましたが、1時間〜2時間待ち状態になっていましたね。

ユニバーサル・スタジオ・シンガポールはグランドオープニングからすでに8年近く経っていますが、まだ非常に人気スポットなのは分かりました。

シンガポールに住んでいるときは「あんな小さなテーマパーク興味ない」と思って殆ど行かなかったのですが、久しぶりに行ってみると結構楽しい場所ですね。

楽しいだけでなく何度行っても楽しい場所のような印象を受けました。

こうなるとユニバーサル・スタジオ・シンガポール含めたリゾート・ワールド・セントーサのオーナーであるゲンティン・シンガポール(Genting Singapore)は中長期的に買いなのではないか?という疑問が浮かびます。

今回はシンガポール証券取引所に上場されているゲンティン・シンガポールの株は買いなのかどうかについて検討します。

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ゲンティン・シンガポールとはどんな会社か

ゲンティン・シンガポールはリゾート・ワールド・セントーサを100%所有している会社です。

資本構成をまとめると、

Genting BerhadがGenting Singaporeを52.7%所有、Genting Singaporeがリゾート・ワールド・セントーサを100%所有

という構造です。

資本的にはマレーシアのGenting Berhadの子会社ですので、マレーシア本社の意向を強く受けます。

また、制度上はセントーサ島の開発はシンガポール政府直轄のSentosa Development Corporationとの共同でやるものですので、シンガポール政府の政策的な意向を強く受けます。

ゲンティン・シンガポールの営業と財務状態はどんなものか

ゲンティン・シンガポールの営業と財務状態を一言で表すと、

利益率が非常に高いが、借金も極めて大きい(大きくなる)会社です。

2019年上半期の営業実績によると

  • 売上高:1,277M SGD
  • 粗利益:543M SGD
  • 税引後利益:373M SGD

と粗利益率 42.5%、税引後利益率 29%となかなかの高収益です。

一方借り入れは269M SGDあります。

Genting Singaporeは不動産開発会社ですので借り入れが多いのはしょうがないのですが、重要なのは今後Genting Singaporeはリゾート・ワールド・セントーサの拡張にSGD 4.5Bの資金を投じるということです。

半期の純利益が373M SGDの会社が全部自己資金でSGD 4.5Bを投資できるわけはありませんので、大部分は借り入れによって手当されるものと思われ、その場合今後5年強の間Genting Singaporeの借り入れ金額が膨らむ可能性はあります。

ゲンティン・シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサ拡張計画とは何か

Genting Singaporeの業績や財務状況は、今後5年間のリゾート・ワールド・セントーサの拡張によって大きく変わります。

投資判断も将来拡張によってどうなるのかを予想して実行すべきでしょう。

リゾート・ワールド・セントーサの拡張内容は、EXPANSION OF INTEGRATED RESORT, RESORTS WORLD SENTOSA, SINGAPOREというプレスリリースによると、

  • ユニバーサル・スタジオ・シンガポールに、ミニオンパークとスーパーニンテンドーワールドの建設
  • 水族館の拡張
  • Resort World TheatreをAdventure Dining Playhouseに変更(後者は何か食事をしながら演劇を見れるような施設に見えますね)
  • 宿泊施設を1,100部屋拡張
  • 海遊散歩道 (water promenade)の拡張
  • イベント・ミーティング施設の拡張
  • ドライバーレス・トランスポート・システム(無人輸送システム)の建設

いわゆる統合型リゾートにおけるカジノ以外のすべての要素を強化するものですね。

ゲンティン・シンガポールの株は買いか

今回平日一日だけの体感なので完全に正しいとは言えませんが、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールを含めたリゾート・ワールド・セントーサはかなりの人気スポットでした。

フィリピンやマレーシアにも統合型リゾートはあるのですが、家族連れで海外からくるとなるとシンガポールはいいチョイスです。

物価は高いものの安全ですし、リゾート・ワールド・セントーサ以外にも家族連れで行く場所はいろいろありますからね。

リゾート・ワールド・セントーサをメインにして、他のリバー・サファリのような施設にもいって2泊3日で帰るくらいには丁度いい場所です。

マレーシアのリゾート・ワールド・ゲンティンは場所がペナンなので東南アジア周辺国からでも移動がめんどくさいですし、マニラの統合型リゾートはいいとしてもマニラに家族連れで行きたいとは思わないですからね。

リゾート・ワールド・セントーサは地理的な優位性があるので、この人気は続くんじゃないかなと感じました。

また、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや巨大水族館は周辺国の統合型リゾートにはないので、この点も家族連れの人気を継続的に集める要素です。

ただ、やはり施設の数が少ないのと、激混みなのが気になりました。

これが週末とかになったらどんだけ混むのか心配になるくらいの平日の混みようでした。

リゾート・ワールド・セントーサの拡張はSGD 4.5B掛かるとしても必須ですね。

さて、SGD 4.5Bの投資をどう見るかですが、私はあまり心配しなくていいと思っています。

ゲンティン・シンガポールは高収益を維持しているからです。

2018年度のゲンティン・シンガポールの純利益は755M SGDでしたから、SGD 4.5Bの投資は純利益6年分です。

純利益が755M SGDもあることに加え、現金同等物が SGD 3.6Bもありますので、SGD 4.5Bの投資予算は自力で捻出できなくはない金額です。

さらに、現在金利水準が非常に低い状態で、多額の借り入れをしたとしても支払い金利が極端に増えるということもないでしょう。

例えば、SGD 4.5Bを金利2%で借りたとしても、年間の支払い金利は90Mだけですので、十分に純利益の中から払ってお釣りが出ます。

上記をまとめると、

  • リゾート・ワールド・セントーサは周辺国の統合型リゾートに比べても立地面・施設面(ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、巨大水族館)で優位性があり、今後も人気を集めると思われる。
  • 激混み状態を考えると施設の拡張は不可避であるが、拡張後はさらなる集客ができるようになる。
  • ゲンティン・シンガポールは収益性が高く現金同等物も豊富に持っているため、SGD 4.5B程度の投資であれば財務への極端なインパクトはない。

となります。

なお、ゲンティン・シンガポールの配当は年間0.035程度ですので、現在の株価水準で考えると配当利回りは3.8%程度と配当狙いでも悪くない銘柄です。

ゲンティン・シンガポールはリゾート・ワールド・セントーサの拡張による事業成長が見込めると同時に高い配当利回りも狙える銘柄ですので、株価下落時には積極的に買っていきたいというのが当ブログの結論です。

ゲンティン・シンガポールの株は、シンガポールの証券口座を持っていなくてもSBI証券のシンガポール株取引で買えますので、日本からでも気軽に買えますよ。

株価をモニターして大きく下落するようなときがあれば、あなたもゲンティン・シンガポールへの投資をし、今後大きく成長する可能性のあるシンガポールの統合型リゾートをポートフォリオの一つに加えてみて下さい。

ユニバーサル・スタジオ・シンガポールの訪問体験をもとにした主観ですので、あなたが実際の投資判断をされるときにはぜひ一度リゾート・ワールド・セントーサを訪問して体感することをおすすめします。

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