リスクを最も抑えつつ、現実的に配当金生活をするには何に投資したら良いと思いますか?

リスクを抑えるという点では日本国債がもっともリスクが低いですが、年利0.05%の日本国債では普通の人が配当金生活をするのは不可能です。

例えば、年間360万円の配当金収入が必要とした場合、年利0.05%では72億円!必要な計算になりますからね。

日本国債の年利0.05%の配当では現実的に配当金生活はできません。

国内ETFはどうでしょうか?

東証に上場されている国内ETFは日本円でいつでも誰でも売買が可能なアクセスしやすい商品です。

はたして国内ETFだけで配当金生活は可能でしょうか。

今回は国内ETFを使って配当金生活をする場合資金がいくら必要なのかについて検討します。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:安定した配当金生活を送りたい投資家
    • 得られること:国内ETFを使って配当金生活をする場合、資金が幾ら必要かわかります。
スポンサーリンク

海外ETFと比べた国内ETFのメリット・デメリット

ETFには米国、香港、シンガポールといった海外市場に上場している海外ETFと日本の東証に上場している国内ETFの2つがあります。

国内ETFに投資する場合、海外ETFと比べたメリット・デメリットをきちんと理解して、メリットを活かした投資をすることが重要です。

国内ETFのメリット

国内ETFと海外ETFを比べた場合、2つのメリットがあります。

すなわち、

  • 国内ETFは売買手数料が安い
  • 国内ETFは配当の二重課税がない

です。

国内ETFは売買手数料が安い

海外ETFの場合は一回の売買でどこも最低5米ドルの売買手数料はかかります。

以下はSBI証券の手数料体系ですが、だいたいどこの大手ネット証券も同じような手数料がかかります。

約定代金の0.45%(税込0.486%)

最低手数料:5ドル(税込5.4ドル)
上限手数料:20ドル(税込21.6ドル)

一方、国内ETFの場合は、日本株の手数料体系が適用されるので、SBI証券の場合だと一回の注文が10万円までであれば売買手数料90円で取引できます。

松井証券では1日の約定代金が10万円まで売買手数料0円です。

さらに、ネット証券によっては国内ETFの売買手数料が無料の会社もあります。

このように国内ETFは海外ETFと比べて、売買手数料が圧倒的に安いです。

一回毎の売買手数料は少額かもしれませんが、売買を繰り返していくと少なからず運用パフォーマンスに影響が出てきますので、売買手数料は安いに越したことはありません。

国内ETFは配当の二重課税がない

海外ETFの場合、シンガポール、香港、アイルランド籍等のETFであれば問題はないのですが、米国籍のETFの場合二重課税が発生します。

すなわち、

  • 米国側での源泉税
  • 日本側の所得税

と二重に税金がかかります。

配当金生活をするためには、できるだけ支払う税金を少なくし、手取りを増やすことが死活問題です。

二重課税分は外国税額控除で取り戻せる可能性があるものの、シンプルに二重課税が無いほうが良いと思います。

国内ETFのデメリット

そんな国内ETFですが、デメリットもあります。

それは国内ETFに限定し、かつ米国と日本に重複上場しているETFを除くと投資可能な銘柄の種類が多くないということです。

銘柄の選択肢が多くないというのは、配当金ポートフォリオを組む自由度が小さいということなのでデメリットです。

また、国内ETFの中には取引高が小さく、流動性が低いものもあります。

取引高が小さいと、あなたが買いたいタイミングで買えなかったり、売りたいタイミングで売れなかったりするので注意が必要です。

配当金生活のための国内ETFは何か?

配当金生活に適した国内ETFのカテゴリー

国内ETFは大きく分けて

  • TOPIX・日経平均株価連動ETF
  • 日本株業種別ETF
  • 日本株テーマ別ETF
  • リートETF
  • 商品ETF
  • 日本債券ETF
  • 外国債券ETF
  • 外国株式ETF

に分類されます。

意外に種類は多いんです。

今回の投資目的は配当金狙いですから、金、原油、プラチナなど商品指数に連動するETFは対象から外れます。

TOPIX・日経平均連動型も配当はあるのですが、配当それ自体が目的のETFではありませんので外し、日本債券ETFも利回りが低すぎるので除外します。

日本株業種別ETFも配当利回り2%がやっとの利回りでしたので、配当金狙いとしては弱いです。

外国株についてですが、海外ETFではVanguard Dividend Appreciation ETF (VIG)  のような配当も考慮したETFがありますが、いまのところ国内ETFとしては配当狙いの外国株ETFはないため、これも対象から外します。

つまり、以下の国内ETFのカテゴリーの中から配当金生活に適したものを選べばよいということです。

    • 日本株テーマ別ETF
    • リートETF
    • 外国債券ETF

配当金生活のために国内ETFを選ぶ基準

配当金生活をするための国内ETFをどう選んだら良いでしょうか?

これは単純に配当利回り3%を超え信託報酬が低い国内ETF銘柄から選んだら良いと思います。

資産規模や取引高も大きいほうが良いのですが、配当金生活の場合頻繁に売買はしないので流動性が低くても致命的な問題ではないかなと思います。

実際、私も取引高が小さいシンガポール上場ETF iShares Barclays USD Asia High Yield Bond Index ETFにずっと投資しています。

取引高が小さいので売りたいときに売れないし、買いたいときに買えません。

でも、結局売却する気が全く無いので安定した配当金をもらえている限りでは、取引高が無くても支障はありませんよ。

配当金生活に適した国内ETF銘柄の例

では、それぞれの国内ETFカテゴリーの中から具体的な銘柄候補を見ていきましょう。

今回は東証のETF銘柄一覧から探しました。

日本株テーマ別ETF

日本株テーマ別ETFで配当利回り3%を超えるのは以下の銘柄です。

One ETF 高配当日本株(1494)は3%を若干切るのですが、株価が少し落ちれば3%は超える可能性があるので含めました。

銘柄配当利回り信託報酬実質利回り
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)(1698)

3.30%0.28%3.02%
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(1577)3.62%0.32%3.30%
iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478)3.34%0.19%3.15%
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)4.07%0.28%3.79%
One ETF 高配当日本株(1494)2.93%0.28%2.65%
ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数(1651)3.43%0.19%3.24%

日本株で高配当をテーマにしたETFの場合、配当利回りは3%前後の銘柄が多いです。

その中でNEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)の利回りが図抜けて高いですが、過去二年のチャートを見ると株価は大きく下落しているので投資タイミングにはとても注意が必要ですよ。

リートETF

リートETFで配当利回り3%を超えるのは以下の銘柄です。

銘柄配当利回り信託報酬実質利回り
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)3.32%0.32%3.00%
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345)3.39%0.30%3.09%
MAXIS Jリート上場投信(15973.27%0.25%3.02%
NZAM 上場投信 東証REIT指数(1595)3.30%0.25%3.05%
SMAM 東証REIT指数 上場投信(1398)3.25%0.22%3.03%
iシェアーズ・コア Jリート ETF(1476)3.29%0.16%3.13%
ダイワ上場投信-東証REIT指数(1488)3.37%0.16%3.22%
MAXIS Jリート・コア上場投信(2517)3.07%0.25%2.82%
上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A‐REIT)(1555)3.39%0.45%2.94%
iシェアーズ 米国リート ETF(1659)4.07%0.20%3.87%
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)3.61%0.25%3.36%
NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信(2515)3.60%0.17%3.43%
上場インデックスファンドアジアリート(1495)3.47%0.70%2.77%

私はずっと二重課税の懸念から、国内ETFではJリート、豪州リート、アジアリートETFしかみてこなかったのですが、

  • iシェアーズ 米国リート ETF(1659)
  • NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信(2515)

も高利回りで良いですね。

外国リートETFだと二重課税が懸念です。

ただ、iシェアーズ 米国リート ETFについてブラックロックのホームページを見るとファンド籍は日本と書かれていたので、おそらく二重課税の問題は生じません。

二重課税の問題がなければ、米国リートETFも投資の選択肢に入れられます。

外国債券ETF

外国債券ETFで配当利回り3%を超えるのは以下の銘柄です。

銘柄配当利回り信託報酬実質利回り
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)2.93%0.25%2.68%
上場インデックスファンド新興国債券(1566)6.08%0.45%5.63%
iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)(1496)3.10%0.58%2.52%

上場インデックスファンド新興国債券の利回りが図抜けて高いので、基本的にはこれがメインの投資先になるでしょう。

国内ETFで配当金生活をするための必要金額

国内ETFの各カテゴリーから配当利回り上位の銘柄を集めて国内ETFによる配当金生活ポートフォリオを作ってみました。

銘柄実質利回り投資額配当金
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)3.79%20,000,000758,000
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)3.36%20,000,000672,000
上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A‐REIT)(1555)2.94%20,000,000588,000
iシェアーズ 米国リート ETF(1659)3.87%20,000,000774,000
NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信(2515)3.43%20,000,000686,000
上場インデックスファンド新興国債券(1566)5.63%20,000,0001,126,000
合計120,000,0004,604,000

目標として、日本の20%の税金を考慮し税引き後年間360万円(税引前年間450万円0の配当金を受け取れるようにしましょう。

計算の結果、国内ETFで配当金生活をするには1億2千万円必要です。

この金額が多い少ないは人それぞれでしょうが、1億2千万円は普通の日本のサラリーマンが現実的に40代前半で作れる金額です

もちろん、継続的な努力、リスクを取ること、そして多少の工夫は必要ですけれども、スーパーマンでないとたどり着けない金額ではありません。

まとめ

国内ETFで配当金生活をするには、1億2千万円が必要です

これは年間税込み450万円(税引き後360万円)の配当を得る前提で計算しました。

自由な生活をするには月30万円くらいは必要でしょうからね。

日本のような豊かな社会であれば、1億2千万円程度であれば普通のサラリーマンでもコツコツ努力していれば40代前半から中盤にはたどり着けるので、これは決して夢ではありません。

遠いかもしれませんが、現実的に実現可能ですよ。

国内ETFだけのポートフォリオで税引き後年間360万円を得られるのであれば、もう経済的自由を得たといっていいでしょう。

税引き後で年間360万円なんて要らないよっていう場合はもっと小さい投資額でも完全リタイアは可能ですので、あなたの必要資金に合わせて国内ETFでの配当金生活必要額を計算してみてください。

国内ETFのバイ・アンド・ホールド投資自体は退屈極まりない投資になるのは確実ですが、より人生を楽しむために、あるいは別の新規ビジネスに取り組むために時間を使えますよ。

豊かで自由な人生を目指して、資産の積み上げを続けていきましょう。

資産の積み上げを始めるなら、ネット証券最大手のSBI証券がおすすめです。日本株、香港株、米国株など多様な商品を扱っているので、SBI証券なら初心者でも安心ですよ。
口座開設はこちらからどうぞ。
SBI証券

 

 

SBI証券
スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう