株価が一日で30%以上騰がることが多いのは、どんな銘柄だと思いますか?
私の過去20年の投資人生の中で、一晩で30%以上株価が騰ったことは何度かありましたが、すごく興奮します。
って夜中に叫んだりしました。
具体的には
- Abgenix
- OSI Pharmaceuticals
- Questcor Pharmaceuticals
あたりが一気に30%以上騰って儲けた銘柄です。
その他、モニターしていて一度は株を買いながら大儲けのチャンスを逃したのは
- Elan
- Human Genome Sciences
です。
あれは悔しかったですね。
気づいたと思いますが、上記は全部バイオ株です。
バイオ株というのは非常にリスクの高いのですが、一発で人生を変えられるほど株価が騰がるものもあります。
今回は、これから2021年のバイオ株注目銘柄を紹介します。
- 対象:ハイリスク・ハイリターンの投資をやりたい投資家。一発で人生を変えたい投資家
- 得られること:非常に高いリスクはありますが、大儲けできるかもしれないバイオ株の注目銘柄情報が得られます。
儲かる可能性のあるバイオ株の選び方
バイオ株の株価が騰がるするのは以下の4つのパターンです。
- 開発中の新薬の効果について学会報告がなされて株価が急騰する
- 新薬が承認され株価が急騰する
- 大手製薬メーカーに買収されて株価が急騰する
- 承認された新薬が巨大な売上を生み、株価が持続的に騰っていく
バイオ株を選ぶときはこれらいずれが発生するかどうかを判断するのですが、判断するのは無理です。
新薬の開発が成功するかどうかなんて専門家を含めて誰にもわからないですからね。
私がバイオ株をやっていた大昔は、臨床実験の段階で新薬が一個も承認されていないバイオ株にも投資してましたが、いまではこのやり方はおすすめしません。
さすがに、いくらなんでも不確実性が大きすぎます。
臨床段階の新薬の可能性を評価するのは、天才化学者を要する製薬会社に任せましょう。
現段階で素人がバイオ株に投資する場合のおすすめの基準としては以下です。
- できるだけがん関連領域で投資する
- 第Ⅲ相臨床試験の新薬候補を一つ以上持っている
- 第Ⅲ相臨床試験の新薬候補の市場規模が、1,000億円以上あると想定される
- できれば、少なくとも1つは米国市場でFDAに承認され販売可能な医薬品を持っている
がん領域の新薬を開発している会社を狙うのは、近年の医薬品メーカーの買収ががん領域にフォーカスしたものが多いと言われているからで、買収候補にやりやすいからです。
買収が発表されれば、株価は跳ね上がります。
また、できるだけ新薬承認後に買いたいところですが、新薬が承認されれば当然株価は急騰してしまうので、あえて第Ⅲ相臨床試験でハイリスクを取って投資するのもいいでしょう。
念の為言っておきますが、バイオ株には以下のような大きなリスクがあることは承知の上で挑んでくださいね。
- 新薬が承認されたとしても、副作用が出て販売停止に追い込まれるリスク
- 新薬が承認されても、思ったほど売れないリスク
- 競合がより優れた新薬を開発するリスク
- 新薬開発に失敗するリスク
- 大赤字で財務基盤が弱いため増資し株価が下落するリスク
- 専門用語過ぎて、事業内容が全く理解できないリスク
バイオ株注目銘柄一覧
バイオ株の大きなリスクを承知の上で、それでもお金に目がくらんで挑もうとする私が注目する銘柄を紹介します。
基本的にまともな投資家は、バイオ株なんてやめておいたほうがいいですよ。
米国株式インデックス・ファンドを積立投資している方がよっぽどリスクが低くまともなリターンを得られる可能性が高いですから。
なお、以下でバイオ銘柄を紹介していますが、素人が書いていますので医薬品に関する記事の説明は、鵜呑みにしないでください。
あくまで私が読み解く限りの理解を紹介しているだけです。
Karyopharm Therapeutics
Karyopharm Therapeuticsは2019年7月3日に商品名 XPOVIOの承認を得ました。
これはMultiple Myeloma(日本語だと多発性骨髄腫)という血液がんに対する医薬品です。
日本及びアジアでは小野薬品とパートナーシップを結んで開発していて、小野薬品もプレスリリースを出しています。
カリオファーム社、再発または難治性多発性骨髄腫患者の治療薬として、XPOVIOTM(selinexor)の米国食品医薬品局の承認を取得したことを発表
KaryopharmはXPOVIOを多発性骨髄腫以外にも臨床試験をしているので、今後適用拡大されることが期待できます。
適用拡大されれば、当然医薬品の売上は大きく増えます。
Kharyopharmのコーポレートプレゼンテーションを見ると、多発性骨髄腫の世界市場規模はUSD 17B(約2兆円弱)あり、また2015年以降はじめて承認された新薬とのことですので、大きな期待もできます。
Karyopharmは2020年第2四半期の決算が
- 売上:USD 18.6M
- 純損失:USD 46M
と超絶赤字です。
現金同等物はUSD 348Mくらいあるので当面は生き残れそうです。
通常バイオ企業は新薬承認後に更に営業マーケ費用で赤字が膨らみますが、現金はあるので、XPOVIOのローンチに成功すれば、資金繰りもなんとかなるでしょう。
bluebird bio
bluebird bioは遺伝子治療薬の開発会社です。
米国FDAで承認された新薬はありませんが、欧州医薬品庁がbluebird bioのZyntegloに対して条件付きの承認を出しましたので、一応販売可能な新薬はあります。
Zynteglo | European Medicines Agency
この遺伝子治療薬の他に、CAR-T治療法の開発も行っています。
CAR-T治療法については、日本国内でノバルティスのキムリアが承認され、その薬価が一回の投与について3,000万円を超える!ということで大きな話題になっていました。
bluebird bioもCelgeneとCAR-T療法を共同開発中です。
まだ臨床段階でいつ上市されるかはわかりませんが、CAR-T療法は非常に注目度の高い開発なので、買収ターゲットになってもおかしくはありません。
なお、CAR-T療法については以下のノバルティスのYoutubeをみてくださいね。
bluebird bioの時価総額はUSD 3.11B(約3,200億円)と大きいですが、最近の医薬品会社のM&Aは数兆円の買収も普通になってきたので、欧米の大手製薬企業であれば十分に買える価格でしょう。
Epizyme
最後はEpizymeです。
Epizymeは2020年6月18日に最初の医薬品TAZVERIKのFDA承認を得ました。
濾胞性リンパ腫の治療薬です。
まだ市場に投入し始めたところなのでどうなるかは正直わかりません。
ただ、がん領域においては強力なパイプラインをもっているので、一応リストに上げました。
当然ですがまだ売上はほとんどなく、四半期ごとに赤字が40億円づつくらい計上されています。
ただ、2019年3月に公募増資し資金調達をしているので、2020年第1四半期の段階で現金同等物がUSD 376Mあり、当面は資金繰りがショートすることはないでしょう。
Epizymeについては、リスクが非常に高いものの、がん領域のパイプラインが強力なので買収候補になるかなという期待で注目銘柄に入れておきます。
普通に考えてあと5-6年は大赤字を続ける会社だと思いますので、投資するのであればそれもわかった上で、最悪無くなってもいいお金を投入するくらいでないとダメですよ。
ただ、当たればすごく儲かるかも!?
まとめ
バイオ株の注目銘柄を紹介してきました。
バイオ株は、リスクが大きすぎるのでポートフォリオの主役にするのはやめておいたほうがいいですね。
主役はあくまで
- 超低コストの米国株インデックスファンド
- シンガポールリート
- Jリート
- 米国高成長クラウド銘柄
がいいでしょう。
どれも安定していますから。
ただ、安定だけの投資なんて面白くないですよね。
一回きりの人生ですから、一発ビリビリするようなハイリスクを取って大儲けもしたい!
ということで、バイオ株の投資もぜひ挑戦してみてください。
あなたも心が締め付けられるようなハイリスクをとって、バイオ株の大儲けできる可能性に賭けてみましょう。
バイオ株はリスクが大きいので、コツコツ少額で時間分散して投資していくのが良いと思います。
最近では米国株の最低売買手数料が劇的に安くなりましたので、売買手数料の心配もありませんよ。