Jリート以外の高利回りアジアリートに投資してみたいと思いませんか?

アジアリートに個別銘柄で投資するならシンガポールリートがおすすめですが、個別銘柄のリスクを負いたくない場合、あるいはシンガポールへの投資方法がわからない場合は投資信託も一つの選択肢になると思います。

今回はアジアリートに投資する主要な投資信託について検討し、果たして投資する意味があるのかを検討します。

なお、三菱UFJ国際投信の国際 アジア・リート・ファンド(通貨選択型)については募集を停止しているので本記事には含めていません。

本記事の対象と読んで得られること
    • 対象:アジアリートに投資信託を通じて投資しようとする投資家
    • 得られること:各アジアリート投資信託の概要がわかり、投資すべきかどうかを判断できます。
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日興アセットマネジメント・アジアリートファンド(毎月分配型)

アジアリートファンド(毎月分配型)は時価総額70億円の投資信託です。

モーニングスターで「アジアリート」の単語を使って投資信託を検索すると、時価総額が3番目に大きい投資信託です。

設定日が2012年8月6日で信託期間が2022年3月15日までですので、運用期間があと3年しかないことには注意が必要です。

もちろん、信託期間が延長される可能性はありますが。

ファンドの基本情報

ファンドの基本情報は以下の通り。

    • 収益分配:毎月分配(年12回)
    • 購入手数料:購入時の基準価額に対し3.24%(税抜3%)以内
    • 信託財産留保額:換金時の基準価額に対し0.3%
    • 信託報酬:純資産総額に対し年率1.62%(税抜1.5%)程度

分配金実績は、直近では月100円です。

マンスリーレポートによると、予想分配金利回りは4.92%と悪くはありません。

組み込み銘柄

主な組み込み銘柄は、以下です。

大半がシンガポール銘柄で、一部香港ですね。

  • MAPLETREE LOGISTICS TRUST シンガポール 産業施設(工場等) 9.2%
  • SUNTEC REIT シンガポール 分散型 9.1%
  • LINK REIT 香港 小売(商業施設等) 8.5%
  • CHAMPION REIT 香港 オフィス(ビル等) 8.2%
  • KEPPEL REIT シンガポール オフィス(ビル等) 8.1%
  • CAPITALAND COMMERCIAL TRUST シンガポール オフィス(ビル等) 8.0%
  • CAPITALAND MALL TRUST シンガポール 小売(商業施設等) 5.2%
  • CAPITALAND RETAIL CHINA TRUST シンガポール 小売(商業施設等) 5.1%
  • YUEXIU REAL ESTATE INVESTMENT TRUST 香港 分散型 5.0%
  • PARKWAYLIFE REAL ESTATE シンガポール ヘルスケア 4.9%

総評

信託期間が無制限ではないので、非常に投資しにくいファンドです。

購入手数料3%を払って3年で償還されてしまうとコストが高すぎです。

分配金利回りが4.92%と悪くないように見えますが、信託報酬が1.6%くらいあるので実質的な利回りは税引前で3.3%です。

かろうじて上場インデックスファンドアジアリート(信託報酬を除いた実質利回り2.8%)は上回るので検討の余地はありますが、購入手数料3%が高すぎますね。

三井トラストアセットマネジメント・アジアリートファンド(毎月分配型)アジアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)

アジアリートファンド(毎月分配型)アジアREIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)は時価総額57億円の投資信託です。

モーニングスターで「アジアリート」の単語を使って投資信託を検索すると、時価総額が4番目に大きい投資信託です。

設定日が2013年1月31日で信託期間が2023年7月14までですので、運用期間があと4年強しかないことには注意が必要です。

ファンドの基本情報

ファンドの基本情報は以下の通り。

    • 収益分配:毎月分配(年12回)
    • 購入手数料:購入時の基準価額に対し3.24%(税抜3%)以内
    • 信託財産留保額:換金時の基準価額に対し0.3%
    • 信託報酬:純資産総額に対し年率1.5984%(税抜1.48%)程度

分配金実績は、直近では月65円です。

マンスリーレポートによると、予想分配金利回りは4.41%と4%は越えていますが少し低めです。

組み込み銘柄

主な組み込み銘柄は、以下です。

大半がシンガポール銘柄で、一部香港ですね。

  • LINK REIT 香港 23.03%
  • CAPITALAND COMMERCIAL TRUST シンガポール 10.14%
  • KEPPEL DC REIT シンガポール 9.96%
  • CAPITALAND MALL TRUST シンガポール 8.47%
  • ASCENDAS REAL ESTATE INV TRT シンガポール 7.96%

総評

信託期間が無制限ではないので、非常に投資しにくいファンドです。

購入手数料3%を払って4年強で償還されてしまうとコストが高すぎです。

分配金利回りが4.41%で信託報酬が1.6%くらいあるので実質的な利回りは税引前で2.8%です。

上場インデックスファンドアジアリートの信託報酬を除いた実質利回りと同程度ですが、購入手数料3%分だけ負けます。

野村アセットマネジメント・野村 アジアREITファンド(毎月分配型)

野村 アジアREITファンド(毎月分配型)は時価総額6億円の投資信託です。

設定からかなり時間が経っているにもかかわらず、時価総額が非常に小さいので基本的には避けたほうが良いと思います。

設定日が2011年6月30日で信託期間が2021年6月22日までですので、運用期間があと2年強しかないことには注意が必要です。

ファンドの基本情報

ファンドの基本情報は以下の通り。

    • 収益分配:毎月分配(年12回)
    • 購入手数料:購入時の基準価額に対しに2.7%(税抜2.5%)以内
    • 信託財産留保額:換金時の基準価額に対し0.3%
    • 信託報酬:純資産総額に対し年1.4688%(税抜年1.36%)程度

分配金実績は、直近では月150円です。

組み込み銘柄

主な組み込み銘柄は、以下です。

Jリートも組み込まれているのが特徴です。

日本を含むアジアリートに投資しています。

  • リンク・リート 14.0%
  • アセンダス・リート 4.3%
  • キャピタランド モール・トラスト 3.8%
  • オリックス不動産投資法人 3.5%
  • ケネディクス・オフィス投資法人 2.9%
  • メイプルツリー コマーシャル・トラスト 2.8%
  • ジャパンリアルエステイト投資法人 2.8%
  • 野村不動産マスターファンド投資法人 2.8%
  • Oneリート投資法人 2.5%
  • ケッペルDC・リート 2.4%

総評

信託期間が無制限ではないのと、時価総額が小さすぎるので非常に投資しにくいファンドです。

Jリートも含まれているのですが、Jリートを個別銘柄やETFではなくアジアリートファンド経由で投資しないといけない理由がわかりません。

時価総額が小さすぎてそもそも投資対象にすべきではないのですが、なにか特別の理由がない限りはJリートETFと上場インデックスファンドアジアリートを買ったほうが良いと思います。

大和投資信託・ダイワ・アジアリート・ファンド(毎月分配型)

ダイワ・アジアリート・ファンド(毎月分配型)は時価総額10億円弱の投資信託です。

かなりまだ時価総額は小さいです。

設定日が2015年5月7日から2025年3月14日までです。

当初は2020年3月31日で償還される設定でしたが、延長されました。

ファンドの基本情報

ファンドの基本情報は以下の通り。

    • 収益分配:毎月分配(年12回)
    • 購入手数料:購入時の基準価額に対しに3.24%(税抜3%)以内
    • 信託財産留保額:換金時の基準価額に対し0.3%
    • 信託報酬:純資産総額に対し年1.62%(税抜年1.5%)程度

分配金実績は、直近では月20円です。

組み込み銘柄

主な組み込み銘柄は、以下です。

オーストラリアの不動産会社Goodman Groupが上位に組み込まれているのが特徴です。

  • Link Reit
  • Goodman Group
  • Ascendas Reit
  • Capitaland Mall Trust
  • Capitaland Commercial Trust
  • Keppel DC Reit
  • Fortune Reit
  • Mapletree Industrial Trust
  • Campion Reit
  • Frasers Centrepoint Trust

総評

これもシンガポールと香港の時価総額が大きいリートを組み合わせただけのファンドです。

アジアリート投資信託にあえてオーストラリア不動産会社を含めているのも謎でしかありません。

これも信託報酬年1.5%を払って組成してもらうようなポートフォリオではないと感じます。

私が個別銘柄を組み合わせていけば、1日で組めるようなポートフォリオです。

もちろん、私が個別銘柄を組み合わせて運用した場合、買って放置するだけなので運営にかかるコスト=信託報酬は0%です。

まとめ

時価総額の比較的大きいアジアリート投資信託をみてきました。

既にシンガポールリートポートフォリオを自力で8年間運用している私からすると、シンガポールリートと香港リートの時価総額が大きい銘柄を組み合わせただけの投資信託に販売手数料3%、信託報酬年1.5%は高いなあと思います。

シンガポールリートの時価総額上位銘柄を買って自分でアジアリートポートフォリオを作ったほうが良いですね。

また、シンガポールリートに直接投資する方法がない場合でも、

    • 上場インデックスファンド・アジアリート
    • 香港リート(リンクリート、チャンピオンリート)

を組み合わせれば、今回みてきたアジアリート投資信託に類似したポートフォリオを誰でも簡単に作ることができます。

上場インデックスファンド・アジアリートであれば、信託報酬は年0.7%とアジアリート投資信託の半分ですむので、コスト的にもこちらのほうがいいですよ。

何らかの理由で余計なコストと払ってでも毎月分配金を受け取りたいという人でない限り、アジアリート投資信託に投資する意味はないと思います。

なお、香港リートはサクソバンク証券に口座を開けば誰でも簡単に投資できますので、トライしてみてください。

 

 

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