アリババの業績を調べている中で「アリババクラウド」の売上高が超絶に伸びていることに気が付いたので、アリババのIRから売上高の推移をまとめてみました。

アリババクラウドは、アリババ株を買うときの最重要着目ポイントですので、成長度合いを理解することは必要ですよ。

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アリババクラウドの売上まとめ

アリババクラウドは4年で売上高20倍に成長

以下がアリババのIRから抜き出したアリババクラウドの売上推移の表です。

2014年7月~9月期にはUSD 47Mの売上高だったものが、4年後の2018年10月~12月期になるとUSD 962Mと、4年で売上高が20倍になっています。非常にきれいに右肩上がり成長していますね。

Alibaba Cloud Revenue History

同時期のアリババの売り上げの伸びは以下のように6.2倍です。

よって、アリババクラウドはアリババ全体の売上成長スピードのさらに3.3倍の速さで急成長しています。

アリババの中で最も成長しているビジネスの一つです。

Alibaba Revenue History

アリババクライドは季節要因関係なく安定成長

アリババのコアビジネスはTmallのようなEC関連です。売上高の表を見てもらえばわかりますが、四半期ごとに大きく変動します。

2014年からの傾向を見ると、例年9月~12月期の売上高が突出して大きいことがわかると思います。

これは11月11日のシングルズデー、12月12日のダブル12の効果によるものです。

一方アリババクラウドの売上高はどうでしょうか?

きれいに右肩上がりで成長しているのがわかると思います。

アリババ全体の売上高が季節要因で大きく変動する中で、アリババクラウドが季節要素関係なくきれいに成長していて、これがアリババ全体の成長の安定性をもたらしています。

アリババクラウドの売上比は全体の7%

アリババクラウドの売上高が4年で17倍に成長しているわけですから、アリババクラウドのアリババ全体の売上比も急上昇しています。

2017年の4年前は2%もなかったものが、現在ではアリババ全体の5.6%の売り上げを占めるまでになりました。

事業の売上比からからいっても非常に重要なビジネスになったと言えるでしょう。

なお、比較対象であるアマゾンの売り上げにおけるAWSビジネスは既に全体の11%を占めるまでになっています。アリババクラウドはまだまだ伸び続けますので売上比が10%を超える時も遠くはないのではないでしょうか。

Alibaba Cloud vs Total

アマゾンAWSとは大きな差がある

アリババクラウドがこれだけ急成長を遂げているとはいえ、四半期の売上高はまだUSD 962Mです。アマゾンのAWSの売り上げは同時期でUSD 7,430Mですので、AWSの売上高はアリババクラウドの7.7倍あります。

AWSもこの規模で4年で売上6.4倍というとんでもない成長を遂げているので絶対額での差は広がっています。

Amazon AWS vs Alibaba Cloud Revenue

米国外でのアリババクラウド vs AWSの戦いに注目

アリババクラウドは既に中国国内のマーケットシェアは45%を握っています。

アリババクラウドも今後の急成長を維持していくためにはグローバルでの戦いをすることになります。

さすがに米国でAWSに対抗するのは厳しいでしょうから、主戦場は米国外でしょう。

アリババクラウドのリリースを見ていると、最近積極的なグローバル展開をしているのがわかります。例えば、2018年~2019年にかけては、

  • インドネシアで二番目のデータセンター開設
  • マカオ大学とデータプロフェッショナルの育成に関する協定締結
  • ホンコンポリテックとスマートシティ、スマートヘルスケアに関する協定締結
  • イギリスのデータセンター開設(すでにフランクフルトとドバイにはDC開設済み)
  • UAEのカリファ大学とクリーンエネルギーでのAI利用に関する共同研究所設立
  • ケニアの官公庁と野生動物保護に関するクラウド技術の利用に関する協定締結
  • シンガポール国立大学とスマートネーションイニシアティブについての協定締結

等と米国外で大学を中心に様々な国でパートナーシップう結びつつあります。

どれもすぐに売上に直結する話ではないですが、その国でデータの活用が進めば自然とアリババクラウドの利用も促進されるでしょう。

まとめ

アリババクラウドは4年で四半期での売上高が20倍のUSD 962M(約1,000憶円)に成長しているアリババにとっての非常に重要なビジネスです。

中国ではすでに45%の市場シェアを取っており、積極的なグローバル展開と今後のさらなる成長が期待されます。

アリババというとECのほうが注目されていますが、投資家の観点だとアリババクラウドに大注目ですね。

今後ともアリババ決算の中ではアリババクラウドに注目して、適切な投資判断をしていきましょう。

参考資料:アリババ 2018 Investors Day

SBI証券
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